D - Art 審査会 [働く為に ・ ・ ・]
一昨日( 3月19日 木曜日 )
「ふれあいアートステーション・ぎふ」
の審査会があり行ってきました。
ふれあいアートステーションとは、
前梶原岐阜県知事が、就任直後に、
働くことや外出等が困難な重度の障害をもつ人達の
社会参加のための支援策として
”芸術には障害はない”
障害者の方が描いたアート(絵)を募集します・ ・ ・ ・
と、在宅で絵画等の創作活動/取り組みをしている人達に向け
打ち出された施策の一つで、
どういう訳か、私も、このシステムの立上げ時から関わりを持ち
15年目に入る今も審査員として参加しています ・ ・ ・
この制度は、
障害を持つ人達から応募された作品を審査の上、
一定水準以上の作品をポジフィルムに保存・登録し
官公庁や団体・企業等の印刷物への利用を呼びかけ、
ポジフィルムを有料にて貸出をします。
その使用料金を作品制作者に還元するシステムで、
障害を持つ人達が制作した作品を
社会的に活用してもらうことを目的としています。
このような取り組みは、
(社福)東京コロニーが、岐阜がはじめるよりも何年も前から
障害者アートバンクとして展開をされていますし、
アメリカには、もう何十年も前より”スペシャルアート”として
支援する取り組みが展開されています。
現在、審査会は作品の応募状況にもよりますが
だいたい年3回程度開かれ、
毎回、数十件の応募作品の中から登録する作品を選びます。
そして、年一回
その年の応募登録作品の中より、
知事賞、特別賞、最優秀賞、優秀賞、新人賞、努力賞等を決め
作品の展覧会を兼ねた場所で、表彰式も開催しています ・ ・ ・
応募者は、
身体的な障害の人から、自閉症や精神障害の人まで
また、年齢も十代から、最近は七十代 ・ ・ ・ と幅広く
作品の内容も
油絵からCG、クレヨンやパステルを使ったり、ちぎり絵なども ・ ・ ・
どの作品にも、
一人一人の努力の跡と力強さが見られ
毎回、審査には頭を悩まされ、時間もかかります ・ ・ ・
ここに応募されてきた作品の中には、
既に発行物の表紙等に使われたり、
一部商品のラベル等になって市場にでたり、
公共の建物等の応接室の壁に飾られたりと
広がりを見せています。
この作品は、
そんな中の一人、自閉症の青年が書いたCGですが、
8歳の時から毎年応募をしてくれ今は16歳になりますが、
その拘りからか、いつも恐竜しか描かず ・ ・ ・
最初は、恐竜を一頭?しか描いてこなかったものが
今では、こうしてストーリー性まで加わり、
暗かった色調もどんどん鮮やかに変化していて
いつも、気になり感動する作者の一人です。
既に、色んな賞を始め、使用される機会も増えています。
今は、
他の審査員の先生方/プロと一緒に
童話や物語としてのつながりのある取り組みに
発展させられないかと考えている一人でもあります ・ ・ ・
最近、審査会に出ていて気になることが ・ ・ ・
それは、
応募作家が固定しつつあることと、
当然のことながら、高年齢化傾向にあり
中には、下肢障害とか、利き手以外の麻痺等々や
内部障害の元絵描きさんと言ったように
本来、アメリカのスペシャルアートと同じように
絵を描く行為の上での身体的機能障害者を対象にした筈が
いつの間にか、大きく路線がブレはじめていることで
今後の大きな課題の一つと思っています!
※アートビリティー(障害者アートバンク)
http://www.artbility.com/
ふれあいアートステーション・ぎふ
www.human-i-land.com/fureaiart/
「ふれあいアートステーション・ぎふ」
の審査会があり行ってきました。
ふれあいアートステーションとは、
前梶原岐阜県知事が、就任直後に、
働くことや外出等が困難な重度の障害をもつ人達の
社会参加のための支援策として
”芸術には障害はない”
障害者の方が描いたアート(絵)を募集します・ ・ ・ ・
と、在宅で絵画等の創作活動/取り組みをしている人達に向け
打ち出された施策の一つで、
どういう訳か、私も、このシステムの立上げ時から関わりを持ち
15年目に入る今も審査員として参加しています ・ ・ ・
この制度は、
障害を持つ人達から応募された作品を審査の上、
一定水準以上の作品をポジフィルムに保存・登録し
官公庁や団体・企業等の印刷物への利用を呼びかけ、
ポジフィルムを有料にて貸出をします。
その使用料金を作品制作者に還元するシステムで、
障害を持つ人達が制作した作品を
社会的に活用してもらうことを目的としています。
このような取り組みは、
(社福)東京コロニーが、岐阜がはじめるよりも何年も前から
障害者アートバンクとして展開をされていますし、
アメリカには、もう何十年も前より”スペシャルアート”として
支援する取り組みが展開されています。
現在、審査会は作品の応募状況にもよりますが
だいたい年3回程度開かれ、
毎回、数十件の応募作品の中から登録する作品を選びます。
そして、年一回
その年の応募登録作品の中より、
知事賞、特別賞、最優秀賞、優秀賞、新人賞、努力賞等を決め
作品の展覧会を兼ねた場所で、表彰式も開催しています ・ ・ ・
応募者は、
身体的な障害の人から、自閉症や精神障害の人まで
また、年齢も十代から、最近は七十代 ・ ・ ・ と幅広く
作品の内容も
油絵からCG、クレヨンやパステルを使ったり、ちぎり絵なども ・ ・ ・
どの作品にも、
一人一人の努力の跡と力強さが見られ
毎回、審査には頭を悩まされ、時間もかかります ・ ・ ・
ここに応募されてきた作品の中には、
既に発行物の表紙等に使われたり、
一部商品のラベル等になって市場にでたり、
公共の建物等の応接室の壁に飾られたりと
広がりを見せています。
この作品は、
そんな中の一人、自閉症の青年が書いたCGですが、
8歳の時から毎年応募をしてくれ今は16歳になりますが、
その拘りからか、いつも恐竜しか描かず ・ ・ ・
最初は、恐竜を一頭?しか描いてこなかったものが
今では、こうしてストーリー性まで加わり、
暗かった色調もどんどん鮮やかに変化していて
いつも、気になり感動する作者の一人です。
既に、色んな賞を始め、使用される機会も増えています。
今は、
他の審査員の先生方/プロと一緒に
童話や物語としてのつながりのある取り組みに
発展させられないかと考えている一人でもあります ・ ・ ・
最近、審査会に出ていて気になることが ・ ・ ・
それは、
応募作家が固定しつつあることと、
当然のことながら、高年齢化傾向にあり
中には、下肢障害とか、利き手以外の麻痺等々や
内部障害の元絵描きさんと言ったように
本来、アメリカのスペシャルアートと同じように
絵を描く行為の上での身体的機能障害者を対象にした筈が
いつの間にか、大きく路線がブレはじめていることで
今後の大きな課題の一つと思っています!
※アートビリティー(障害者アートバンク)
http://www.artbility.com/
ふれあいアートステーション・ぎふ
www.human-i-land.com/fureaiart/
2009-03-21 16:03
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コメント(35)
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どうしても、年を重ねれば、応募作家がある程度固定されていくのも仕方ないものなのでしょうかね・・・
新たな方の応募やチャレンジにつながるような取り組みになるとよいですね。
by タケノコ (2009-03-21 17:24)
こういった活動があるのは初めて知りました。
障害者の明るい希望にもつながって良い事ですね。
by 旅爺さん (2009-03-21 17:37)
いいですねwアートに障害はないってwたくさんの方に見てほしいですねw
by ふじかわ (2009-03-21 17:45)
前記事といい miopapaさんのエネルギッシュな取り組みに
頭が下がる思いをしています。
そのような取り組みをなさるまでの お膳立てを考えると
miopapaさんのお忙しさが察せられます。
どうぞ ご自愛くださいますように。
本来は アメリカのようにスペシャルアート(絵を描く行為の上で 身体的機能障害者を対象)のようであった筈が 大きくブレ
はじめている・・・今後の大きな課題の一つとなっている。
色んな取り組みも 初めの思いと違ってくるのは辛いものが
ありますね。
いい方向性が見つかることを念じています。
by ララアント (2009-03-21 18:13)
課題を乗り越えて
ますます発展していきますように!
by nomame (2009-03-21 18:22)
こんばんは^^
なるほど、なるほどっと思いながら読ませていただきました。
知らないことが多いです、わたくし。
こう言うのもあるのですね~
最後のところがやはり気になりますね~
素人で、一所懸命リハビリを兼ねて絵を描かれる方が
もっと増えて欲しいですね~
by mimimomo (2009-03-21 18:57)
私もちょこちょこと訪れておりましたが、最近は全然行っておりません。また力作を目にしたいです。
by こぱんだつま (2009-03-21 19:09)
こういう活動があるのを私も初めて知りました。
恐竜の絵は夢があり素晴らしいと思います。
希望や意欲を与えるいい機会と思います、
末永く当初の目的どおりに存続出来ることを願わずにいられません。
by ももこ (2009-03-21 20:14)
とにかく僕は絵が下手です。
幼稚園並みとよく言われます。
by yuki999 (2009-03-21 21:03)
miopapaさん、いろいろな活動に参加なさっていらっしゃるんですね。
絵を描かれる方にも、いい目的ができてとても良いことだと
思います。 よい方向性ができるといいですね。
by marilyn (2009-03-21 22:28)
芸術には障害はない ! まさにその通りですね。
素晴らしい作品を目にします。
発表する場があるのは良いことですね。
by yakko (2009-03-21 22:30)
miopapaさんのブログで障害を持つ方についての知識や理解が進んだと思います。そして、加齢によるハンディキャップに負けないという気持ちも出来たように思います。
by SilverMac (2009-03-21 22:54)
いやはや。。
おみそれ致しました!
「絵が上手」だの、「画集を出したら?」など、
重ね重ね大変失礼なことを申し上げていて、汗顔の至りです。
こんな立派なART会の審査員を、既に15年もされて
いらしたのですねぇ~~!
やはり(miopapaさんは)只者では無かった!(うん!)
こういった意義ある会の存在も、その取り組みも、
はたまた問題等々、なかなかワタクシどもには伺い知れない
世界であるのも、悲しいかな事実です。
miopapaさんのこのブログのように、世の中への啓発も
含めて、どんどんお知らせ戴けると、ワタクシ達に取っても
「重要な1つのきっかけ」になって、良いことだと思います。
by 向日葵 (2009-03-21 23:12)
恐竜の絵、すごく素敵ですね!
色の使い方が、鮮やかで楽しい気分になれます。^^
by Yuki (2009-03-21 23:16)
訪問ありがとうございます。
”芸術に障害はない”確かに、いい言葉ですね
by 花火師 (2009-03-22 00:20)
頑張っている方の一つの目標になるイベント。
これからも続いていって欲しいと思うと同時に、設立当初の主旨を確認しながら、運営していって欲しいと願うばかりです。
障害者の方も、いろいろな方がいらっしゃると思います。
切断や病気で体の機能を失った方は、回りからもわかりやすいのですが、知的障害の方、それも軽度の方は健常者と区別がつきにくく、どこからと線引きすることも難しいように思います。
しかし、社会のお手伝いを必要としている方はたくさんいらっしゃいます。
今回ご紹介いただいたような素晴らしいイベントで、一人でも多くの方に、正しく認識していただけるような機会が増えて欲しいと思います。
「芸術に障害はない」、本当にその通りですね。
by SUMAKO (2009-03-22 00:45)
miopapaさんのCGもとても素晴らしいですよね!
by 笑いの使者 (2009-03-22 00:45)
こういう取り組みがある事を知りませんでした。
応募作家が固定している、というのは、
こういう活動がある事を、
まだ知らない人も多いのかもしれませんね。
可能性を広げる事でもありますから、
これからも発展される事を祈ってますm(_ _)m
by ささ (2009-03-22 02:11)
障害を持つ人たちの発表の場があるということは
非常に大切なことですね。
ご苦労も多いと思いますが、
継続(発展的に)されるよう頑張ってください。
by 斗夢 (2009-03-22 05:40)
15年目ですか…素敵な取り組みですね^^
これからも頑張ってくださいね!
by 倉岡銀四郎 (2009-03-22 06:35)
限られた予算の中で益を得るとなると、どこに光をあてるか難問ですね。ルール1つで変わるとなるとあまりにも難しい。
しかしなにやらブログのランキングも似てますね。ランキング上位が固定化されて、本当にそれでいいのか?みたいな。
by 春分 (2009-03-22 07:08)
おはようございます
良い活動ですねー
自閉症の方が描かれた恐竜のCG良いですね
色使いが柔らかくて、気持ち良い絵ですね
このようは方たちの隠れた才能を発掘してください。
by ガマさん (2009-03-22 11:11)
>絵を描く行為の上での身体的機能障害者を対象にした筈が
いつの間にか、大きく路線がブレはじめていることで
路線がずれっていっていることを どう捉えるか?ですよね。
はじまった当初の熱意が 現場で忘れられた存在になっているために 新しい人が来ないのか、それとも そういうものを必要としないだけ多方面の機会が増えているのか?(それならそれで喜ばしい??)
内部障害などの方も 障害は障害であるのだし
そういう方への支援の場にも・・・と
主催趣旨を変えていくなら もどかしさもなくなるような気がしますが・・・・ 悩ましいですね?
by rira (2009-03-22 11:19)
15年も審査員をされているんですね。
そんな前から、こういう取り組みをされているのも
すごいな〜と感心しています。
恐竜の絵、ステキですね。
by saku (2009-03-22 12:07)
いろいろな障害を持っている方でも
自分を表現できる場があるって
素敵ですね。
自分の世界を広げられるんだもの。
この恐竜の絵。
自閉症の子の中に
ストーリー性が出てきたというのは
とても嬉しいことですよね。
色の使い方が優しい。
審査をされているmiopapaさん。
さぞかし、悩むだろうな~。
いいお仕事・・・というか
いい出会いをされていますねヾ(=^▽^=)ノ
by Ryukoまま (2009-03-22 13:31)
未だ見ぬ世界が多いなぁ・・とつくづく実感しました。
でも課題も多いんですね。
良い方向に行くこと祈ってます。
by みわ (2009-03-22 13:35)
はじめまして^^
ご訪問ありがとうございました。
芸術に障害はない。まさにそうですよね。
自閉症のお子さんのこだわりは、心の安定でもあるのでしょうけど。
それを理解し、発展させられないか。と考えられる理解がとても素敵だなぁ。。と思いました。
広い意味でも心のバリアフリーがすすむことを
願っています^^
by sae (2009-03-22 15:47)
素晴らしいですね。カラフルな恐竜たち・・・
形も色々ですね。心の中の何かが形になって
表れているのかなぁ・・と思います。
by oko (2009-03-22 16:00)
「芸術には障害はない」。尊いメッセイジですね。
by ゆきゆき (2009-03-22 16:29)
障害者人口がかつてないほどにふくれあがって居ますから、これは貴重な活動ですね。頑張ってください。
by nikkin (2009-03-22 19:23)
たしか・・先日テレビで流れていました。
絵からパワーを感じれますね(*^^)
素敵な活動されているのですね・・
niceありがとうございました。
by Rosymoon (2009-03-22 22:26)
誰にでも手軽に参加できるシステムを
残しておきたいですね。
敷居が高くなっては意味がありませんものね。
15年もの審査員 ステキな事です♪
by 風子 (2009-03-23 09:09)
周りの美術展でも、いつも同じ顔ぶれになったり
一般公募のはずが、お弟子第一の賞取り合戦に
なってたり・・・目的の大きなズレがあるもの多いですよ
芸術に障害はない・・・でも、審査に障害がありまくり・・・とか
私も苦い思い出があり・・・参加をやめた展覧会もあります
負け犬の・・・になるのも、と悩みましたが
明らかに違法な審査が行われたのを知った為に(ーー;)
審査委員の方が気付いてくださり・・・変えようとしてくだされば
何かが変わるはず・・・・
by 白めだか (2009-03-23 10:43)
miopapaさんの様々な取り組みには、
いつもいつも頭の下がる思いです。。。
自閉症の方のある種、ずばぬけた才能については
見聞きしたことがあります。
生きる力や目的としても、
現実的に収入の面からも、
活躍の場が広がりますように。。。
by 雅子 (2009-03-25 00:22)
花巻市にも「るんびにい美術館」というのがあります。
by ANKO (2009-03-26 02:04)