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感慨にふける ・ ・ ・ [日々、あれこれ]

6月6日 午後3時35分
あの 「ひげの殿下」 として知られる 三笠宮寛仁さま が急逝されてから、
早10日が経とうとしていますが、
この間、法事等もあり、心の中に気になることがありながら、ついつい今日まで ・ ・ ・

少し遅すぎる気もしないではありませんが、
私は、「殿下」には受傷後本当に色々と教えられることが多く、
また、平成12年5月10日には

604-1-1 ひげの殿下.jpg

こうして、お会いしお話しをさせて頂く機会に恵まれたこともあり、
その時の事などを、

殿下の
    ご冥福を心からお祈りする
                            と共に、
私の受けた、
   私の中にある殿下の印象についてホンの少しですが ・ ・ ・


  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   *


殿下と云えば、
お忙しい皇室公務の中、福祉分野に対する理解も深く、
幾つかの障害者機関や団体の顧問をはじめ、
様々な支援活動をされていた事は周知の通りですが ・ ・ ・

今から20数年前、
受傷後、取り組むことも見つからず、通院か家族と買い物に外に出るくらいで、
ズーッと家に閉じこもり、黙々とパソコンとにらめっこをしていた頃、
どういう訳か、
梶原拓 前岐阜県知事が就任されて間もなく、TV対談のお話しを頂き
障害を負ったことで体型はじめ身体の機能に制約が生まれ、
それまで着ていたもの全てが上手く着られず、半ば諦め、
着易いセーターで ・ ・ ・ と考えかけていた時、
たまたま観たテレビの中で

 ・ ・ ・ 障害があろうがなかろうが、
      人が人として暮らしていく中でもつべき常識は同じ筈
      何でも障害のせいにし、障害者だから許されると思わない  ・ ・ ・ 
         目上の人には敬意を ・ ・ ・ 
          人と会う時も礼節をわきまえ、人に不快感を与えないように ・ ・ ・ 
           常に感謝の心を忘れないように接すること ・ ・ ・                  
      それが、たとえ動けないとか出来なくても
      そういう気持ちと心を、常に持つよう心がけることが必要 ・ ・ ・

と言うような事を話してみえ、
その内容が強く心に刺り、感動すると同時に
それまで漠然としか捉えず、深く考えていなかった、考えようとしてなかったことについて
改めて考える良い機会を頂きました ・ ・ ・

    ※ 参考までに、
      この後、直ぐに洋服屋さんに出かけ着易いスーツを新調、
      知事さんとのTV対談に臨んだことは云うまでもありませんが、
      お陰で、以降スーツを着ることに抵抗もなくなりました ・ ・ ・

また、
上記(平成12年5月10日)には、
来岐の折、ソフトピアジャパンにも視察に来られ
当時としては、取り組みが全国に先駆けていたこともあり、私の仕事場に ・ ・ ・
その時、
これまた、何故か?説明をさせて頂くことになり
その、あまりにも恐れ多さに、
数日前から、何を、どうお話しすれば・・・と、頭の中がひっくり返り
寝不足と興奮度最高潮で、その場を迎えた私に対し、
あのトレードマーク的な口元の髭が、左右に優しく下がり
何とも温和な表情で微笑みかけて頂き、

 ・ ・ ・ こうした機器については、少しは勉強して知っているつもりだから
       機器の説明より、あなた達が今一番困っていることや、
       こんなものが有ったらとか、今の制度やシステムが変われば、
       障害があっても、もっと頑張れると言うような事があれば、
       是非聞かせて下さい ・ ・ ・

と云って頂いたのです。

この時の
  あの殿下の、
     初対面にもかかわらず、何とも気さくで
     相手の気持ちをソォ~ッと包み込むように語りかけて頂いた
     言葉と
       お人柄は、今でもハッキリと覚えていますし、決して忘れることは ・ ・ ・


   ---------------------------------

   《今日の時計》

604-2 時計.JPG







   




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コメント 19

tsworking

実際にお目に掛かり、お話をされていたのですね。
だからこそ感慨も深いと思います。

皇室の方々でどんどん前に出てこられる方が減ってきているのは寂しい限りです。

御冥福を心よりお祈り申し上げます。
by tsworking (2012-06-16 22:16) 

yuko

素晴らしい言葉ですね。
身体に障害はあっても、心は障害を持たないように私も何とか葛藤しています。^^
by yuko (2012-06-16 22:27) 

斗夢

きょうの記事内容はわたしの心のなかでじっくりと醗酵させていきたいと思います。
by 斗夢 (2012-06-17 05:25) 

よしあき・ギャラリー

素晴らしい思い出とともに。miopapaさんの心の中で、いつまでも微笑んでおられるのでしょうね。
by よしあき・ギャラリー (2012-06-17 05:36) 

向日葵

素晴らしい出会いがあったのですね。。

殿下との巡り合わせは、miopapaさんにとって、まさに
「新しい人生を拓く」ものだったのですね。

そんな殿下とじかにお話しする機会に恵まれたのは、まさに
神様のお引き合わせとしか思えませんね。


by 向日葵 (2012-06-17 05:57) 

沈丁花

嬉しい時間が有ったのですね!(^^)
そして素晴らしい思い出が・・・♫
私も、殿下のご冥福をお祈り申し上げます。
by 沈丁花 (2012-06-17 06:07) 

mimimomo

おはようございます^^
皇室の方々は育ちが違うのか、本当に素晴らしい微笑をお持ちなんですよね~
miopapaさんはその微笑に接すると言う実体験をお持ちなんですね。素晴らしい人生の思い出。体験。
そうしたことがあって今のmiopapaさんがあるのですね。
何となく分かるような気がします。
男性皇族が少なくなった今、こう言う取り組みをされる方はいなくなってしまう。
国としても大きな損失でしたね。
by mimimomo (2012-06-17 06:41) 

yakko

お早うございます。
「ひげの殿下」 として親しまれていた 三笠宮寛仁さまの素晴らしいお人柄にmiopapaさんは直に接して感銘を受けておられたんですね。その出会いは宝物ですね(^ニ^)
by yakko (2012-06-17 09:01) 

なん太郎

貴重なご経験をされているんですね。
殿下のお人柄がよく伝わってきました。

それにしても、人との出逢いや胸に響く言葉
との巡りあわせによって、人生まるで変わって
しまいますね。
by なん太郎 (2012-06-17 10:12) 

ebisu

こころのおくまで届く言葉に感動です。

by ebisu (2012-06-17 12:23) 

okko

いいお話を聴かせていただきました。
by okko (2012-06-17 14:57) 

さきしなのてるりん

皇室を離れるとか言う話も聞いたことがあります。庶民目線を大切にと考えてらしたのかなと思いました。皇室制度は不思議なことが多くてよくわからないのですが、この方は真剣に物事に取り組んでらしたと思います。合掌。
by さきしなのてるりん (2012-06-17 23:23) 

長森建設

素敵な出会いでしたね。
人ってそうした出会いに支えられているのですね。
by 長森建設 (2012-06-18 13:47) 

etu

実際に会われた方の話が聞けて
良かったです。
ご冥福をお祈りします。
by etu (2012-06-18 17:46) 

寂光

私も書く場が違いますが、前記事の仏壇の件ですが、大きさには驚きましたが、位置には納得しています。
法要などでは部屋の中心に鎮座して拝む。小さい時に母方の実家の法要で聞いた僧侶と叔父の会話を記憶していて、父が他界して仏壇を備える時に部屋の中心に備えました。
何故だかこの言葉が深く記憶に残っていて、父を敬う気持ちに繋がっています。
by 寂光 (2012-06-18 20:20) 

Silvermac

惜しい皇族を無くしましたね。
16回の手術、並外れた精神力ですね。
by Silvermac (2012-06-18 22:19) 

つなみ

こんにちは。
ひげの殿下のご冥福をこころより…
私も驚きました。
by つなみ (2012-06-19 09:33) 

スミッチ

障がい者についてほんとによく理解されていた方だったのですね
お言葉心にしみますね。
by スミッチ (2012-06-23 21:19) 

koto

そして、誰にでもおしゃれは必要です!
by koto (2012-07-01 00:54) 

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