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遺稿集への寄稿と不思議な”えにし” [Life-Work/恩おくり]

8月31日
 梶原拓前岐阜県知事が亡なられる(昨年の8月29))直前まで書き続けられた遺稿「情場(jojo)の時代を生きる」が、現岐阜市会議員の和田直也氏によりまとめられ出版されました。

何故か、その中で多くの著名な方々にまじり寄稿の機会を頂きました。

本・目次.JPG

 私自身、本が自分で捲れないことから、考案したページめくり機を使い時間を見つけ少しずつ拝読し、9/4に本が手元に届いてから約20日かかって、ようやく読み終えることが出来ましたが、改めて梶原前知事さんの凄さ・素晴らしさ・心の豊かさ・・・が感じ・思い出され、只ただ「早すぎる」「惜しい・・・」「ここに書かれているような見識や先見力などを一人でも多くの若い人達に伝えてもらいたかった」という思いでいっぱいです。

 初めての出会いは1989年12月。
「障害と共に生きる/夢ふくらむニュー福祉メディア」というテーマでテレビ対談に出させて頂いた時でした。

知事就任.jpg

 四肢麻痺という障害を負った後、多くの人との出会いの中、ITはじめ支援技術に支えられ在宅で暮らしている障害者が岐阜県にもいるという情報に注視され、自ら画かれていた構想につながる何かを感じて頂いたのかも知れません。対談後、別室で私たち夫婦と3人だけで、福祉に関する思いや不満、妻の介護上での愚痴や苦労話まで耳を傾ける時間を頂きました。
 このことは、その後設けられた「目安箱」につながっていました。私も何度となく提案を投稿しました。
その度に、お忙しい中、必ず直筆の返事を頂き、確かに声が届いている実感と安心感のようなものを感じることが出来ました。いちはやく世の中の情報をキャッチし、実行に移す指示をされていたように感じました。
 岐阜県の福祉が目に見えて変わり始め、他県からも羨ましがられるような施策が打ち出されるようになりました。そうした中、重度の障害者の社会参加支援の拠点として、ソフトピアジャパンのオープン時に「福祉メディアステーション」が。2年後に重度障害者の在宅就業支援の為の「バーチャルメディア工房ぎふ」を立ち上げ現在まで関わりを持たせてもらっています。
 
 私は、出会え肩を叩いて頂けたお陰で、今も関わらせてもらっている障害者の在宅就業支援の取り組みに一歩を踏み出せた超幸せな障害者だと思っています。

 そして今回、遺稿集の出版にあたり寄稿の機会を頂くことになった経緯にも、とても不思議な巡り合わせ“ えにし”を感じています。

 お亡くなりになられる4ヶ月前、愚著「頸損晩夏」の出版計画の中で、
是非梶原前知事に一言インタビュー形式でも良いからと云うことになり打診、それも電話にも関わらずご快諾頂き、出版社の社長/編集長と会うことになったのですが、その日より前に、奥さまとわざわざJR岐阜駅にある福祉工房「Kid’Dream」までお越し頂き、色々とお話をさせていただくことが。
 その時、知事さんご夫妻と私たち夫婦一緒に写真を撮らせていただき、お送りしました。

知事さんご夫妻と.jpg

 この時の写真が、お亡くなりになられた時に、ご自宅にかけつけられた和田直也議員が、遺品を整理される中で目に留まったようで、背景から場所が解ったらしく、後日お尋ねを頂き、未来会館での”偲ぶ会”へのお誘いを頂いたばかりか、今回の大切な遺稿集にまで機会を頂く事になりました。

 その和田議員が、ご自身のblogの中で、《”「則天去私」梶原拓 知事の旅立ち”として書かれている中に、「延命措置はしない。通夜葬儀は密葬、非公表」相変わらず難読の手書きメモにそう書き残して旅立たれたおとっつぁんらしい最期です。8月31日、今日はおとっつぁんの旅立ちです。真夏の青く澄みきった大空を見上げ、手を合わせています。》

 とあるこの日、東京で遺稿集の出版と偲ぶ会が開催されることになり案内を頂きました。
丁度この日は、以前より日本リハビリテーション工学協会「第33回リハ工カンファレンス in あつき」の中での「厚木市市民講座」にパネリストとして話しを頂いていて、欲張って両方に出たい! 願望はある中、
「きっと凄い人達が集まられるはず、その事を考えると居場所が???」
と言う思いと、最初にお会いしたTV対談のテーマ・内容を思い出し、
「きっと知事さんも喜んでもらえるのでは・・・」
と、自分の生きる自信となった支援技術(リハ工学)について一人でも多くの人に知ってもらおう! と後者を選びましたが、

ここでも偶然とは思えない出会いが!!

 当日、新幹線の岐阜羽島駅で時間待ちをしていると、梶原前知事さんの奥さまに!!
「もしかして今日の ・ ・ ・ 」
と声をかけて頂いたのですが、選択を間違った! と頭の中が真っ白になり、どちらからともなく妻と顔を見合わせました。
 お誘いを頂きました多和田議員には、事前に想いを伝えお詫びはしていたのですが、ここに至っては言い訳になるかと思いつつ、心から選択した訳と事情をお話しし、奥さまの
「梶原も、きっと ・ ・ ・ 」
の一言と笑顔により、冷静さを取り戻し新横浜経由で厚木へ ・ ・ ・

 また、遺稿集の参考文献のページの中に、当時「アサヒパソコン」の矢野直明さんのお名前を目にしたのです。
 「頸損晩夏」の中でも少し書きましたが、梶原前知事さんとの出会い(存在を知って頂いた)は、当時、同誌の初代編集長をされていた矢野さんに取材・掲載して頂きました「アサヒパソコン」の記事”パソコンと私”で、今回の遺稿集ともつながり、本当に不思議な巡り合わせ“縁/えにし”を感じずにはおられません。

 この身体、いつまでもつか、やれるか解りませんが、頑張れる間は、こうして出会うことが出来支え続けて頂いた皆さんに、恩返しは出来ないまでも、出会えた喜びと感じ・学んだことの例え1/100 1/10でも、障害を負った後輩達に「伝えたい!」「伝えられたら・・・」、そんな “恩おくり“ が出来たらと思っています・・・


※ -1 この時、梶原前知事さんに語って頂きました篤い思いは、
     「頸損晩夏」(株)CBR https://cbr-pub.com/book/052.html

※-2 和田直也議員fb 
https://www.facebook.com/kazuhiro.uemura.90/posts/1183349378471803?__xts__[0]=68.ARDwTsbOUy0oJQTBPQpSMugFE9m84cXH__0aNRf89Uyq_3KDOT0RIcSOZB-MEUkcuk0IVsfoBYwxaFsg-TUICPgu3ZkYWnqqGP5xDnKllM9XtIKa7uVtzwDqy_X9GIJ5jEQfLxGoxNKtGI5BvmDqGP0d05MfmojkIIJw8L6H_oe5jbNUklwyJw&__tn__=-R

※-3 和田議員のblog「則天去私」梶原拓 知事の旅立ち
http://wada-naoya.jp/wn2/action/%E3%80%8C%E5%89%87%E5%A4%A9%E5%8E%BB%E7%A7%81%E3%80%8D%E6%A2%B6%E5%8E%9F%E6%8B%93-%E7%9F%A5%E4%BA%8B%E3%81%AE%E6%97%85%E7%AB%8B%E3%81%A1/
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ミニライブ終わりました ・ ・ ・ [Life-Work/恩おくり]

5月2日、
前回UPしましたように
今回の東日本大震災に対して、
とにかく、メンバー全員の思いを一歩前に踏み出す意味から
快く場所を提供いただいた大型商業施設内で
チャリティーのミニライブを開催し、無事終えることが出来ました ・ ・ ・

今回は、途中で
予てより私共の活動にご理解をいただき、
何かとご指導いただいている県の次長さん/女性に、
少し相談を持ちかけていたことから、知らない間に色々なところに広報していただけ
そんな中で、前日に中日新聞の地方版が紹介記事を掲載してくれたこともあり
当日は、
準備をはじめた一時間余も前から会場に来られ、待っていただいてた方をはじめ
決して広くない会場に、家族連れも含め、本当に沢山の方が ・ ・ ・

そんな温かい人達に見守られる中で
これまた、今回は
とっても心優しくて温かいFM岐阜のアナウンサーのお姉さんが
ボランティアで、

506-1 Aqaチャリティー01.JPG

                      少し分かり難いのですが、円内がFMのお姉さん・・・

これまた、心和む進行をしてくれたお陰で
演奏の方も無事に終えることが出来ましたし、驚くほどの募金も ・ ・ ・


でも、今回の催しを通して、何よりうれしく感動したことは

いつもの事ながら、
演奏もしない/出来ないで、暇なmiopapa に唯一出来ることは
せめても、募金箱の近くで、募金をしていただく方にお礼を云う事くらいで
そう思い、少し離れたところで、お礼を言っていると

明らかに、年金暮らしをされていると思えるご高齢のお婆さんが

ご免ネ! こんな少ししか協力できんけど ・ ・ ・

と協力が頂いたり、

被災地の人達のことと、
  あんたらのことがねェ~え、どうしても気になってさぁ~
    つい涙が出てさァ~ ・ ・ ・
       ほんと、どぉ~もありがとネ!

等々、お声をかけていただいたり、

中には、

ど~して、そんな隅っこで遠慮しとるの!
  もっと、みんなのヨォ~見えるとこで、
      中身が見えるようにして頼まんと ・ ・ ・

と、アドバイス?まで頂き
当初、中身があまり見えてはマズイと、
透明の募金箱を白い紙で覆っていたのですが ・ ・ ・

13:00と15:00の二回ともお越し頂いたばかりか、二度も募金をしていただいた方
 
演奏のことはご存じなく、たまたま買い物に来られ協力いただいた方

入り口を入るなり、お母さんからお金をもらい、走って募金箱に来てくれる子や ・ ・ ・

本当に沢山の方々が、ご協力いただいたばかりか
その皆さん全てが、
今回の被災された方々を思う気持ちに満ちあふれていて
その事が、ヒシヒシと伝わってきて、心の底から熱いものが ・ ・ ・

506-2 Aqaチャリティー02.JPG

メンバーの、決して手放しで上手とは言えない演奏に合わせ
ヨチヨチ歩きの男の子が、笑顔でお尻振りふり踊っている姿に
    
     何とも言えぬ満ち足りたものも ・ ・ ・



   -----------------------

   《 今日の時計 》

   
506-3 ブティックの時計.JPG






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震災チャリティー・ミニライブを ・ ・ ・ [Life-Work/恩おくり]

連休中日の、
5/2 (月) 13:00~と15:00~の二回
職場のある市内の大型商業施設内の催し会場を借りて
内の若手メンバによるギターバンド”The Only One's”
今回の東日本大震災のための 「チャリティー・ミニライブ」 を開くことになりました ・ ・ ・


私自身、
かっての阪神の時には、
「もし、あんなのが来たら俺は・・・・・」 的な恐怖感と居たたまれなさの域にいたのに
今回は、「自分に出来ることは?」「今の自分にいったい何が?」
と日々真剣に考え、とにかく出来ることや思いつくことは、まず!と思っているのですが
内の職場/ギターのメンバーの若手の中でも、皆が同じ思いをもっていたようで

でも、
今の日本、いや! 私達自身の気持ちの中にも
 障害者 = 福祉の保護的立場にいる
感/観が強く、
そんな私達が何をしたらいいのか、仮に何かをやるにしても ・ ・ ・
と、常に引っかかり、一歩前に踏み出せずにいましたし、そう言う人達がいっぱい ! ! !

そんな中、仕事の合間や毎週の練習日に集まり話す中で

マスコミでは伝わっていない全国の仲間や知人からの情報に寄れば、
私達のような車椅子生活障害者や、寝たきり状態の高齢者が
やはり、巻込まれ亡くなられているばかりか、
未だに行方不明のままの人が沢山見えるようで ・ ・ ・

また、原発事故の福島をはじめ、被災地の中にある養護施設や特別支援学校の中には、
先生の自宅が被災し、疎開を余儀なくされる関係から、施設や学校の運営が間々ならず、
障害児達が出来る限り近隣の学校や施設に預けられる、
その事により定員オーバーを生じると、前から居た障害児達が近隣へと、
トコロ天式に移動させられているような事態も生じているようで ・ ・ ・

二度と同じ様なことが起こってはいけませんし、起きて欲しくはありませんが、
でも、何時この地域にも ・ ・ ・
そう考えると、不安で眠られない時が増えていることも事実ですが、
それ以上に、被災地の皆さん/障害児者の事を考えた時に、
恵まれている自分たちの環境に感謝すると同時に、
何かできないだろうか!?  自分たちに出来ることは何だろうか!? 
と試行錯誤する中で
メンバーの中より、誰云うとはなしに、
下手ながらも、自分たちの演奏を通して周りの人達に呼びかけ、
決して風化させることなく、いつまでも心の中に気に留めてもらうためにも ・ ・ ・
併せて、義援金の募金活動が出来ないだろうかと云うことになりました ・ ・ ・

そんなメンバーの思いを預かり、
そうした催しの是非と、それを理解し、場所を提供してくれる先探しに ・ ・ ・
       miopapa 唯一の出番? 出番と思い・・・・・・
そんな中で、いち早く快諾を頂けたのが今回の演奏先で
既に、そこのホームページ上のイベントランにも

505-1 チャリティーミニライブ.jpg


      一営業施設をPRするようで何ですが・・・・・・・
      http://www.aquawalk-ogaki.com/event/index.html

それと、今回は事が事だけに、
毎回自分たちで持ち回りでやっている司会をどうしたものかと思案している中
隣にあるFM曲のアナウンサーのお姉さんが、ボランティアで ・ ・ ・

そんなこんなで、
いよいよ、本番を明日に控え、
メンバー全員、内心ドキドキハラハラものの、張り切っています!!

明日の結果に、乞う! ご期待?を ・ ・ ・



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  《 今日の時計 》

505-2 時計.JPG




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感謝と感激、感動の一日 ・ ・ ・ [Life-Work/恩おくり]

16日の日曜日
これまでにも何度かUPさせて頂きましたが、
今、取り組んでいます
 セミナー「障害児の未来をひらく」開催 [Life-Work/恩おくり]
   http://kids-dream.blog.so-net.ne.jp/2010-11-19
   http://kids-dream.blog.so-net.ne.jp/2010-12-25
の中の、
第二回目のセミナー「QOLの追求と 今をつかむ」を開催しましたが、
日頃の心がけが悪かったのか、
はたまた、誰かの嫌がらせでは!?と思いたくなるような
朝から、横殴りの雪が ・ ・ ・

476-0 セミナー 雪.JPG

476-1 セミナー 01.JPG

このまま降り続いたら、誰も来てもらえないのでは???
中 止 !? そんな不安もよぎる中
午前中、ひっきりなしに電話が鳴り
大半が、事前に参加申し込みをしていただいてた方からのキャンセルのもの ・ ・ ・
でも、2本/お二方から当日参加の申し込みもあり
少し救われる思いと、
こういった方のためにも頑張らねば!と、午後一時より会場の準備に入ったものの
準備も全て終え、スタート20分前になった時点での参加者はただ一人 ・ ・ ・
この時ほど、
ポッポと降り続く窓の外の雪が怨めしく、腹立しく思えたことは!!

ところが?
  やがて?、スタート5分前になるころ
なんと、まさにド・どドォ---Z!と云う状態で受付の前に人が ・ ・ ・
聞けば、講師も含め新幹線の遅れや高速の規制やストップに遇い
いつもより一時間も二時間も余分にかけ、それでも引き返すことなく ・ ・ ・

もう、ホッ!とするやら、
参加者の皆さんの気持ちをを思うと、感激し、こみ上げるものさえ感じずには!!

勿論、当初の申し込みより60%位の参加者にはなりましたが
この大雪の中、一方は東京から、もう一方は名古屋から来ていただいた講師の先生方も

476-2 セミナー 04 講師 渡.JPG


476-3 セミナー 05 講師 石.JPG

生意気を云うようですが、
私は、こうした催しの時にお願いする講師は、
少なくとも、一度以上お会いしたり、講演等を聞き感動した方に!
と決めてはいるのですが、
両先生とも、これまでに聞いたことのない程、中身が濃く、充実?/進化?していて
一般の参加者にも分かり易く、
    ここでも、またまた感謝感激を ・ ・ ・

中でも、話の中で紹介をされた
これは、ニューヨークタイムスに紹介をされたこともありますが

31-OWEN-2-articleLarge.jpg

  生まれてすぐに、脊髄筋萎縮症にかかり、身体の動きの自由を失い、
  口もきけず、人工呼吸器を常に必要とする一人の 少年(米)が、
  両親の懸命の介護と、彼の可能性を広げるための取り組みの中で、
  8歳の誕生日を迎える前にiPad に出会い、そのお陰で少年の世界が一変し
  次のハロウィンには、大好きなスターウォーズの中のハンソロの仮装で ・ ・ ・

※ NYTimes.com: “IPad a Therapeutic Marvel for Disabled People” by Emily B. Hager: 29 October 2010

そんなYouTube による動画には、

じつは、UPが少し前後していて、まだ皆さんにご紹介していませんが
今回の体験教室の中で、

476-5 体験教室 - コピー.JPG

既に、i-Pad を利用し、実際に楽器の代わりにつかい演奏に挑戦してもらい、
その時の参加してくれた子供達がとても喜んでくれ、

その時のことが重なり、あらためて感動を覚えずには ・ ・ ・


とにかく、
この冬一番の寒気のせいによる大雪の中で開いたセミナーでしたが
講師の話の途中で、会場から質問が出たり、
終わった後も、会場の借り上げ時間が気になるくらい
講師を取り巻き質問が続くほどの熱気の内に、何とか無事終えることが出来ました・ ・ ・

これも、ひとえに
朝早くから、大変な中お出かけいただいた
参加者の皆さんと、講師のお陰と
            心から感謝しています!



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  《 今日の時計 》
 
PC230007.JPG

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セミナー「障害児の未来をひらく」開催 [Life-Work/恩おくり]

平成10年より続けてきた、
一般就労が困難な重度障害者の在宅就業支援の取り組みの中で、
課題として浮上してきた
1)障害者の就労と教育(含、職リハ)をはじめ、あらゆる分野との連携の必要性
2)不足しがちな、小さい時からの経験の積重ね/社会性や感性をどう育成していくか

このことは、少し? かなり? 生意気かもしれませんが ・ ・ ・

これらを踏まえ、

 テクノロジーと医療技術の進歩により、
 これまで障害とされてきた一部の領域が、今や障害でなくなりつつある現在、
 障害を持って生まれても、同年齢の子供達と同じ生活環境の中で、学び・体験を重ね、
 ものの見方や考え方・能力・社会性を身につけることは、
 とても大切で重要なことだと考え

今年度、県の「地域子育て創生事業」に

「重い障害をもつ幼児・児童ならびに父兄に対する
            QOL向上のための体験教室・研修会開催事業」

として企画提案/応募・受託することが出来、
何とか、私達が現在把握している限りの知識と情報に加え、
全国での取り組み事例等に触れてもらう中で、情報等を把握し、
上手く生活に取り入れて頂くことにより、これまでの不可能を可能とし、
家族を含む、生活の質(QOL)を高め、
可能性を大きく広げてもらうことが出来ればと取り組んでいます。

452-0-1 セミナー開催.jpg

体験、学びの場の開催と平行し、開催計画を進めてきた
第一回目のセミナーが、いよいよ来月の初めに迫り
毎回、こうした催しを開く時の常ですが、
また暫くの間、

 果たして、何人の人に参加してもらえるだろうか!?

 内容に満足してもらえるだろうか?

と、胃の痛くなる日が続きそうです・・・・・



※ 詳細については
         http://www.vm-studio.jp/pages/seminar2010.htm



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      《 今日の時計 》
452-0-2 1-7 時計.JPG


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予期せぬ出会いに感激!! [Life-Work/恩おくり]

昨日、11月14日 ( 土曜日 )の午後、
心配していた雨も上がり、清々しい天気の中
半年以上前から頼まれていた講演?の為、名古屋に行ってきました ・ ・ ・

303-1  twin tower.JPG

場所は、JRの名古屋駅を出て、あの、お洒落?な

303-2  spilal bild.JPG

スパイラルタワーに向かって歩いていく途中、ミットランドの隣に

303-3  koketama.JPG

なぁーんとなく、大きな”苔玉”のモニュメントのようなもののある広場があり
その真向かいのビルの4階 ・ ・ ・
    
今回、何故か私のような者に機会を与えていただいたのは
「生糸の会」といって、障害者を夫に持つ妻の会 ・ ・ ・
     http://www.jinken.ne.jp/challenged/kiitonokai/index.html#TOP

勿論、今回お話を頂くまで会の存在すら知りませんでしたし
最初にお話をもらって以降、内のサーバーの不調の性もあって
十分な打ち合わせや準備も出来ないまま、
とにかく、ぶっつけ本番状態で、妻と一緒に行ってきました ・ ・ ・

   ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 

  私は、日々の生活の中で今回のような機会を与えていただくと
  自分には、何一つ満足なことが出来ないくせに、
          人前で話せるようなことなんか無いくせに
  つい、嬉しくて!
      生まれつきの”出べそ”癖に、”助ベエ”根性が加わって ・ ・ ・
  最近は、ほんのチョッピリ”恩おくり”の気持ちも加わって ・ ・ ・
                
          (”恩おくり”については、末尾をご覧下さい・・・)
  
   ついつい、二つ返事で受けさせてもらっています ・ ・ ・
     
   もちろん、それ故の失敗や、
依頼者の意に添えなくてご迷惑をお掛けしていることもあるやもしれず
いつも、終わっての帰り道は、
       妻の厳しい評価の元、後悔と反省しきりですが ・ ・ ・

   ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

今回、機会を頂いた催しは、
その名の通り、参加者が全て女性で、
20代から50代位まで・・・、
遠くは、香川や広島、栃木あたりからも・・・
それぞれ、脳梗塞で動けなくなったり、中途失明や難聴・・・、
中には、今一番深刻化している、
精神面から仕事に出られなくなったと言うご主人を抱えられた方も ・ ・ ・

それに、
もう、すっかり受容されたようにみえる方有れば、
入会まがないのか、常に曇りがちな表情の方もあり
その表情が、
一言ひとこと話を進めていく度に、険しくなり、やがて涙に ・ ・ ・
正直、初めての経験で、戸惑いました!

それに今回、
私の後に、妻が話を ・ ・ ・
私は、未だかって妻に面と向かってお礼の言葉を言ったことがありませんが
それと同時に、受傷後、ただの一度も、妻の立場からの思いというか、
私の一番大変だった時期の話を聞いたことがありませんでしたが
目の前で聞いて、
妻への感謝の域を超え、これまでの妻への接し方への嫌悪感さえ ・ ・ ・
動けなくて幸いでしたが、
正直、人前にもかかわらず、
下手な言葉より、妻を心の底から思いっきり抱きしめてやりたくなりました ・ ・ ・

もちろん、鬼の目にも涙があふれ、
  かといって、ぬぐうことも出来ず困りました ・ ・ ・

         
         

今回の催しで、私にとっては最高の出会いがありました!
予てより、自分のホームページの中にも書いている

              <言いたい・伝えたい>
              http://www.kids-dream.jp/support/say/say_004.html

視覚と聴覚の二重のハンディを負いながらも
東京大学の助教授をされている”福島 智”さんの奥様がお見えになり
私の拙い話に耳を傾け、一生懸命にメモを取っていただいたばかりか
とても親しく話す機会まで頂き、
帰り際には、奥様の出された著書「指先で紡ぐ愛」

303-5 福島智 本.JPG

まで頂いたのです ・ ・ ・

帰り際に、別の方からも、少し早い

303-4 X'masカード.JPG

を頂き、

もう、最高の一日となりました!!

素敵な機会と、
     出会いに 感謝! 感謝です!!


  ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

 【参考までに】
  
   ※ <Life Work / 恩おくり>について
      以下をご参照頂けましたら幸いです ・ ・ ・

      相談ー1 デジカメが使いたい・・・ [Life Work/恩おくり] [編集]
      http://kids-dream.blog.so-net.ne.jp/2008-06-29-1



読書の秋 + α  [Life-Work/恩おくり]

このところ、めっきり涼しくと言うよりも
   心持ち、肌寒ささえ感じられるようになり
一頃の、むし暑さにより眠られない夜から、
 何処からか虫の声も聞こえてきそうで
  過ごし易くて、ついつい夜更かしをしてしまいそうな
まさに、秋深し ・ ・ ・ を感じる今日この頃ですが

皆さんは、
   そんな秋の夜長をどのようにお過ごしでしょうか?

  秋と言えば、
    天高く 馬肥ゆる ・ ・ ・ の食欲と、読書 ・ ・ ・

果たして、どちら派でしょうか?

先日、TVで読書に関連したアイテムの紹介がされていましたが、
皆さんは、読書の途中で止められたら、続きはどうされていますか?
本によっては、
単行本のように布紐が付いているものもありますが
それ以外は、
ページを折り曲げておくとか栞を挟むとか ? ? ?

そんな栞の代わりに、私は

290-1 読書の秋 木の栞.JPG

290-2 読書の秋 本の虫.JPG

これ、その名も”本の虫”と言って
直径5mm位の、木で出来たカラフルで可愛らしい虫がトップに付いた紐を
もう3年ほど前から使っています ・ ・ ・

こんなちっちゃなものですが、
  とにかく自分の気に入った物を挟んでおくことで、
            次が楽しみになる事って有りますよね ・ ・ ・

 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^


※ 以下、【続きを読む】は

  上肢に障害等があり、本が読みたくても読めないと諦めてみえる方に
  参考になればと、
  有る意味では、これも読書関連アイテムとしてご紹介まで ・ ・ ・







続きを読む


G-Tech 2009 開催 [Life-Work/恩おくり]

5月11日(月曜日)

今日は、無茶苦茶忙しい一日になりました。

朝 8時、食事を摂る間も無く家を出て病院へ行き、検査をすませ
今日から始まる”G-Tech 2009”の会場へ、
機器搬入の対応のため、大急ぎで移動 ・ ・ ・

会場のJR岐阜駅3Fの県民ギャラリーに着くと
既に、キラキラ輝く目と、眩しいほどの若さを溢れさせた
岐阜大学工学部矢野研究室の学生さんが、
何と10人も待ちかまえていて
息つく暇もなく会場の設営に ・ ・ ・

今回の催しは、
私と同じ頸随損傷者の全国組織「全国頸随損傷者連絡会」が
毎年、全国の各支部持ち回りで総会と全国大会を開催していて
今年は岐阜が受け入れることに ・ ・ ・

平成3年に支部を立ち上げ、
以後12年代表として関わらせてもらってきたものの、
今は若い人達にバトンタッチしているのですが
毎年、受け入れる側が催しの趣向を凝らし、
全国からの仲間を受け入れる関係から、
何かいい企画は・ ・ ・ と相談を受け、首を突っ込むことに。

そうなると、miopapaとしては
自分の好きな? 得意?分野でもある、支援技術に!!

そこで、私なりに

210 ポスター.JPG

      今回の催しのPR用ポスター

28年前に事故により、四肢の機能を失った私ですが
その後出会ったリハ工学エンジニア支援技術のお陰で
今、間借りなりにも
同じように障害を負った人達の就労支援や
      福祉用具開発に関わらせてもらえるように ・ ・ ・

だから、少しでも
そうした支援技術や取り組みのあることを伝えることで
今すぐには叶わなくとも、何年か先に期待し
夢と希望を持って生活してもらうことで、
環境も大きく変えられるのでは ・ ・ ・

と同時に、
そうした支援のあることを一般の人にも知ってもらうことで
障害者への理解も深まり、
自立や社会参加が加速されるのでは ・ ・ ・

そんな欲張った思いと、
ほんの少し、
自分の生まれ育った岐阜県の、
日頃は、県民ですら知られていない取り組みを自慢したくて
今回の催しを企画してみました ・ ・ ・


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以下に、展示機器について少し紹介を ・ ・ ・


210  電動車いす.JPG

  ※ 向かって左側のタイプは
     車いすの座面が、油圧により上下に換えられるもので
     車いすに乗っていて取り難い高いところのものをとったり
     床上20cm位まで下がることで、家族と一緒に炬燵に入り
     同じ目線でコミュニケーションがとれる ・ ・ ・

  ※ 右側のタイプは
     以前少しご紹介をしましたロボットアーム付きのもので
     このアームにより、床に落ちたものを拾ったり、
     高いところのものをとったり、ジュース等も飲むことが ・ ・ ・

210  アームと紙.JPG

   (岐阜県情報技術(研)・今仙技術(軒)・早稲田大学ロボット(研))



210  食事介助.JPG

   ※ 食事介助ロボット
       食事介助のためのロボットは、
       既にこれまでにも製品化されたものはありますが、
       それらが、自分の意志ではなく、予めプログラムされた
       順にしかおかず等を口元に運んでくれないのに比べ
       これは、アームに手を添えて動かすことにより、
       力の弱い人の場合には増幅し、強すぎたり
       アテトーゼ等による不意の動きも抑制する機能があり
       しかもスープ等の液体も、手ぶれ等をカバーする
       ”しんせん機能”により一滴もこぼれることなく
       自分の意志で、好きなものを好きなように口元に ・ ・ ・
                 (岐阜大学 矢野研究室により開発) 



210 アームロボット.JPG

   ※ アームサポートロボット
       腕に装着するタイプで、弱い動きは増幅し強すぎる動きや、
       不安定で不意な動き等は抑制でき、障害者のみならず
       高齢者や介護に携わる人の労力や負担の軽減も視野に
       開発されているもの ・ ・ ・
                        ( 同  上 ) 
       ※ 写真は、機器が15日まで東京での全国ロボット展に
         出品中のため、TV画面によるものです。


210 バイク.JPG

   ※ 三輪バイク”鋼”
       これはロボットではありませんが、
       県内のベンチャー企業の若い社長さんが
       バイクに乗りたいという障害者の声に応え、
       後輪が二輪タイプのものは既にありますが、
       前輪を二輪にすることで、バイク特有のコーナーでの
       ダイナミックな傾き感も体感できるように開発されていて
       絶対に横に倒れない設計に ・ ・ ・


210 展示風景.JPG

   展示会場の様子と、
     写真の中のマスクをした車いすの男が
       本邦初公開になりますが、私 miopapa めです ・ ・ ・




大ちゃんの笑顔 [Life-Work/恩おくり]

マイカテゴリー【Life Work/恩おくり】において

11月6日に、 「大ちゃんママからの電話」として
難病の男の子が、
 みんなと一緒に楽器演奏がしたい!
   村のお祭りで太鼓がたたけたら・・・
と言う希望を叶える為の橋渡しをしている書き込みをしましたが

昨日(12月22日月曜日)、
 太鼓をたたくまでには至っていませんが
  可能になったところまでの確認と云うことで集まりました。

とりあえず今回は、太鼓の前に”鈴”

147 大師 02 鈴.JPG

直接たたくことや、
 鈴を握って振ることの出来ない大ちゃんの為に
ソレノイド(A)を利用して、
 大ちゃんが、手の甲を利用し手首を反してSW(B)を押すと
   ソレノイドに連結してある鈴が鳴る仕掛けです ・ ・ ・

とにかく、音楽が大好きな大ちゃんのこと
 すぐに気に入ったのか、コツをつかみ、見事に使いこなし

挙げ句の果てには、<三三七拍子>までやってくれ
  研究に関わってもらっている先生や
    お母さん、担任の先生も含め、
      集まった皆を大いに笑わせてくれました!

普通なら、筋力がドンドン退化しているはずなのに
 しかも、気管切開をして呼吸器を付けていて
   不可能なはずなのに ・ ・ ・
ハーモニカ(C)も吹き、
 右手で、お得意の電子オルガンの操作までしてくれ
思わず
  「大ちゃん、すっごいぞ!
     大道芸でも飯食えるぞ!!」
 って、集まっていた大人は、歓喜のあまり好き勝手なことも!

そんな、大ちゃんの積極的な姿につり込まれ
 
やはり、6月29日に「デジカメが使いたい」という
          女の子の取り組みも紹介しましたが
その試作機が出来上がり、
  この後試してもらう予定をしていたものを
 急遽、大ちゃんにも試すことに ・ ・ ・

147 大師 01 テジカメ.JPG

デジカメのシャッターを切る方法も色々考えられますが
 今回のものは、カメラ自身のスイッチ回路に振れることなく
  機械的/変形のカム(A)を利用して
     シャッターの半押しも可能にしてあり
 スイッチ(B)をおすと、カムが回転をしてシャッターを ・ ・ ・

このデジカメには、大ちゃんもはまってしまい
  電動車いすを操作し、あっちこっちに移動しながら
 いつもなら、疲れてすぐに首をうなだれがちになるのに
  それすら忘れたかのように、何時までもいつまでも ・ ・ ・

ついには、デジカメのバッテリー切れとなり、
   まだまだ不満そうでしたが、しぶしぶ諦めてくれました。

こんな様子に、先生も満足だったようで
  この後、太鼓への挑戦に弾みがつきそうです!

               まずは、中間報告まで ・ ・ ・

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「高機能電動車いす」の その後・・・ [Life-Work/恩おくり]

先月の半ば頃、
 仕事のことで出会った、某大手コンピュータメーカーの人と、
 打ち合わせをすませ雑談をしている中で、
 その方が、
 本来は福祉機器の開発に関わってみえることが解り、
 突如、
 「何か一緒にやりたいですね! やりませんか!?」
 と言うことになり、
     ・
     ・
  色々と話をする中で
     ・
     ・
 以前から、実現するか単なる夢に終わるかも含め
  とにかく独断と偏見から、勝手に書き留め暖めている
  <こんな物が有ったらいいのに>
    リストの中の幾つかについて話す中で、

こんな偶然?、巡り合わせがあっていいのか ・ ・ ・

何と、その方が、数年前に開発を手がけられた
 新技術/システム
   すぐにでも応用可能だから ・ ・ ・ と言うことから
 私も含め、手指の自由がままならない重度の障害を持つ
   人達が、今一番困っている
 ”手電動車いすのコントローラ”について取り組むことに。
   
その後、
 少しでも多くの人に喜んで使ってもらえるものにしようと
 7/24付、<ついに製品化! 「高機能電動車いす」>       として紹介をさせていただいた時の開発機関や企業にも
 話を持ちかけ、国の開発助成金の申請も済ませることが。
     ・
     ・
そして昨日(12月10日水曜日)、
 今後の展開に向け、関係者全員が集まり、
          初めて話し合の場を持ちました ・ ・ ・

   (この展開については、また改めてご報告をさせて頂きますが・・・)

会場の関係から、
 前回紹介すみの「ロボットアーム付きの電動車いす」を
  見ることが出来、唖然としました!

 なんと、研究機関と企業の、その後の努力のお陰で

RA作業.JPG

RA作業01.jpg

RA作業03.jpg

以前は、床から拾い上げられる物も程度のものしか
 不可能とされていた能力が、此処にきて一気に
  ”コイン””薄い紙”まで拾い上げられるまでに ・ ・ ・

 感激すると同時に、
    こうした素晴らしい人達のお陰で
 今回の取り組みも、必ずや、間違いなく上手くいく!
    手応えを感じ、
      久々に満たされた気持ちで帰途に ・ ・ ・



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