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老後に希望の光が ・ ・ ・ [Life-Work/恩おくり]

11月17日(月曜日)

朝7時13分初のJRに乗り、
 途中、名古屋で地下鉄に乗り換え
  桜山にある名古屋市立大学の医学部へ行ってきました。

と言っても、何処か悪くて診察というわけでは・・・

私にとっては、
今の自分があるのは、この人のお陰!
  と言っても過言でないくらいの恩人/工学博士が、
   
この大学の医学部が

 >疾病の診断・治療だけではなく、
 >当事者の労働や生活の質という側面にも
 >きちんと目を向けることのできる医師になってもらいたい!

との思いから設けられた
 社会医学コースの授業をもっておられ、
  今年度の始まりに当事者として・・・と声をかけてもらい、
   
大して役にも立たない癖に、
 でも、事前の準備と、
   誰にも負けない緊張だけは持って行ってきました・・・

朝 9:00スタート、
   
 もらった90分に、Powerpointを使って生活の様子や思いを 
  続いて、恩人が90分講義を・・・
   その後、30分のパネルディスカッション。

130 名市大.JPG

障害から来るものなのか、
 この時期の冷え込みに加え、極度の緊張からか
  一番心配していた口の縺れが ・ ・ ・

ヤバイ! どうしよう・・・と焦るほど酷くなる・・・・・

でも、お陰様で、
 それも程なく差し入れてもらったお水のお陰で一息 ・ ・ ・

その後は、
 真剣な学生さんの視線につり込まれ、
     自分でも驚くくらい力が入ってしまい、
                 あっという間に無事?終了。

これまでにも、
大学や専門学校の授業に出せてもらったことがありますが
たいていは、何人かの居眠りする学生が ・ ・ ・
でも、今回は誰一人として寝ている人がいないばかりか
真剣にノートを取り、
全員の顔が、こちらを、と言うより私を睨んでる気さえ・・・・・

最後のディスカッションでの質問にも、
    先を競うかのように質問が出てくる ・ ・ ・

時間が過ぎているにもかかわらず
 担当教授からの5min.レポートにも
  これだけの間に、よくこんなにも書けるものだというほど
   全員がA4用紙にビッシリと書いてくる ・ ・ ・
中には、

>「病気の診断・治療に関する講義は今までにあったが
>その人の、その後の生活については殆ど考えることはなかった、
>とても貴重な授業をありがとうございました・・・
>人の気持ちのわかる、暖かい医師になる為に頑張ります!」

と言うものもあり、
 そんな学生さん達の様子に触れ
    感激を通り越し、
 最近、何かと医療分野におけるニュース等は暗いものが多い中
  なんだか、急にポッと希望の光のようなものが見えた気がし
    自分の老後にも期待が持てそうな

そんな満ち足りた気持で帰ってきました・・・  
     

大ちゃんママからの電話・・・ [Life-Work/恩おくり]

今朝、珍しく出勤途中の私の携帯がなり
自動着信にしている関係から、否応なくつながり
イヤホンマイクから
「おはようございます!
  ○○さん、今日お伺いして良いですか!?」
と、
いつも、メチャという言葉がピッタリなほど明るくて元気な
<大ちゃん>のお母さんの声が ・ ・ ・

いつも私は、この声に圧倒され、思わず
「え、えぇーーぇ! 良いですよ・・・」
と返事をしてしまい、
  ワンテンポ遅れてから
???<また、今日は何やろぉお・・・
         また、とんでもないこと言うのかな>???
と考えることになる ・ ・ ・

このお母さんと大ちゃんとの付き合いは
大ちゃん(だいちゃんでなく、たいちゃん)が3歳の時からだから
かれこれ8~9年になる・・・・・・

最初の相談は、
先天性ミオパチーと言う難病にかかり
小さな喉を切開し呼吸器を付け、
食事も、噛むことが出来ず流動食で、その為のチューブが鼻に・・・
生まれた時から、一度も自分の口と歯で食べたことのない彼は
  周りで人が何を食べていても、決して欲しがらない・・・
   そのことが、余計に痛々しく感じられる時も合ったのですが。
筋緊張の低下があり、
鉛筆等を持つことが出来ない大ちゃんに
他の子同様に、幼稚園入園までに少しでも勉強を・・・
その為にパソコンが使えないか ・ ・ ・ と言うものだったが

 当時から、視力にもかなりの障害はあるものの、
 大ちゃんの勘と記憶力の良さには驚くほどのものがあり
 弱々しくしか動かない手で、
     必死に何かをやろうとする様子を見るにつけ

周りの支援してもらえる先生方との相談の結果、
 大ちゃんの年齢と、病気の進行具合にくわえ
 今後の可能性を考える上から、
その時は、敢えてお母さんの希望に背く形で
「まだ少し早いから・・・」
と先送りすることになったのですが、
その事でお母さんがかなりショックを受け、
その後、約3年ほどは音信不通状態に ・ ・ ・

次に、元気な声が聞け、大ちゃん親子と会ったのは
大ちゃんが小学校の入学を前に、
当時の養護学校か地域の普通学校かで迷われた時で
この時は、も無く普通校行きを進め、
周りの説得のお手伝いも・・・

  この時、同じ入学年の父兄をはじめ、
  正直なところ、かなりの反対もありましたが
  何よりの救いは、当時の校長先生の理解でした!
その後、周りの理解の中で、
それまで頻繁に病気になり、入退院を繰り返していた大ちゃんが
周りの子ども達の温かい支えもあり、
学校に行くのが好きで、病気もしなく年々元気で強くなり
頑張る姿に、徐々に周りの理解の輪が増えていき
  +
親御さんはじめ家族の
「本人の望むことは、どんなことでも可能性に・・・」
のもとに、
小学5年生の時には
  難病の子どもたちの夢を叶えてくれるボランティア団体
  Make-A-Wish of Japan の支援の元に
大ちゃんの「海で泳ぎたい!」夢が叶い沖縄へ

 この時は、
 以前より、県のノーマライゼーションファッション委員会に
 参加していたことから、「浮かぶ水着」の製作支援の橋渡しを・・・

 その後も、
 中学校への進級時に、地元中学への入学のための後押しや
 出来れば、一人で自由に動ける様にしてやりたいとの希望から
 子供用の電動車椅子+呼吸器装置の積み込みの解決・・・と

とにかく、
大ちゃんママの”可能性への挑戦”には、止まるところが無く
その都度、決して私なんか何の役にも立たないのに
何故か、もしもしコールが ・ ・ ・

そんな中での、
今回の希望は、前記の純ちゃんのデシカメ同様
学校での器楽演奏時に、
現在は、なんとか昔から使っているキーボードが使えるが
これから寒くなると、僅かな筋力に限界があり長く続けられない為
何とか出来ないか!?
   +
地域の神社のお祭りに参加させてもらえるから
そこで和太鼓をたたくことは出来ないだろうか!? と言うもの。

124 恩 大師 01.JPG

124 恩 大師 02.JPG

※ 現在の演奏状況

どうしたことか、
今回も、私の福祉機器関連の開発に関するdBには、
こうした希望を叶えたことのあるエンジニアの情報とパイプが・・・

自分では何も出来ない癖に、
  何故かウズウズとしてほっておけなくて
今回も、
 知る限りのツテを使い、大ちゃんの希望を叶えることに!

今年の秋には間に合わないかもしれませんが
  来年の春祭り頃には、
   大ちゃんが、祭りのハッピを着て
      太鼓をたたく姿をご紹介できるかも・・・

またまた、乞うご期待を!



二画面携帯にしました・・・ [Life-Work/恩おくり]

最近、妻の携帯電話が、いくら充電しても
 直ぐにバッテリー切れになるため、
        買い換えようとドコモショップへ・・・・・
お店に着くなり、対応をしてくれたお姉さんに訳を
 妻の携帯電話を手にしたお姉さん、すかさず
 「あーぁ、これは電池が膨らんでて・・・」
 よぉーく見ると、
  心なしか電池ケースの蓋までもが丸ぁーるく膨らんでいる・・・
        
説明では、リチューム電池は充電の仕方にも寄るが
 普通は、もう少し早くに交換すべきとか・・・・・
      場合によっては、爆発することも・・・とか。

でも、何とかというシステムで、タダで新しい電池に交換してもらえ
 大丈夫、まだまだご使用になれますので・・・・・
  とお墨付きまで貰えた。

だからと言うわけではないのですが、
 前々から狙っていた機種に、私の方の携帯を
  今回、思い切って買い換えました。
 
3、4年前に、
 ある家電メーカーさんの研究員さんから
 携帯電話に望むことは・・・といわれ、
 普段からの思いをあれこれと伝え、何度か打ち合わせを・・・・・
その成果物とも云うべき携帯電話/二画面タッチパネル方式が
 ドコモから出たことは知っていましたが、
  価格もそれなりにしてて、ついつい
  「まぁ、いいか・・・」
  と先送りしてきました・・・・・・ 

これまでは、通常の携帯電話で、
 自動着信機能とイヤホンマイクの付く事を条件に選び
  どちらかと言えば受け専門のように使い、
   どうしてもかける必要のある時は、パソコン同様スティックで・・・

でも、最近仕事が忙しくてPCに向かう時間が多い時なんかは
  携帯電話の小さなキーが押せなかったり、
        スティックをくわえている歯が痛くて・・・・
   
 何とかしなくては・・・と思っていた矢先のドコモショップの訪問。
  何気なく、お姉さんに
   「二画面携帯あります?」
   「はい」
      と同時に、デモ機が目の前に。
   「それって、・・?・・?・・?・・」
   と、以前自分が研究員に云った、幾つかの欲しい機能に併せ
   気になる点を質問すると、何と全てが OK!
 それに加えて、ナナ何と、機種変更が+1000円で!

 もう、即座に、替えます! 替えます!
           おまえは、コント55号の次郎さんか!?状態。

実際に使い始めてみると、
 スティックをパネルにのせるか乗せないくらいで入力OK。
  その上、外部SWをつけて、
     オートスキャンによるダイヤリングも可能・・・・・

これは、かなり手などに障害のある人やお年寄りにも利用が・・・


※ 参考までに     DoCoMo の D800iDS
My携帯電話.JPG

A : イヤホンマイク/自動着信機能との連動で、
    イヤホンさえ耳にあれば、コール音の後に会話が可能に。
B : 機能選択/ダイヤル表示等のタッチパネル
C : 表示画面/設定機能等の表示の確認画面


ついに製品化! 「高機能電動車いす」 [Life-Work/恩おくり]

車椅子を使用している私達にとって
 特に立ち上がることの出来ない人の場合には
 少し高いところのものや、床にものを落としても
 自分で取ることが出来ません・・・

もちろん、側にいる人に頼めばすむことなのですが
 当人にすると、出来れば自分のことは自分でしたいもの。

そんなことを受け、これまで世界で取り組まれてきた支援策には
① 「介助猿」による方法と
② 「車いすにロボットアームを取り付ける」の二つがありました。

今から10数年前、私も
東京の福祉機器展の会場で、
スウェーデンの障害者の人のバンド演奏をみた時、
その中に一人、電動車いすにロボットアームをつけた人がいて
その人は、確かシンバルを担当していたと思うのですが
一曲の演奏中に、その人の出番はたったの3回ほどで
その人が、SWを操作すると、
ゆっくりとした動きのアームが伸びてきてシンバルを叩く・・・
そのタイミングの良さにも驚かされましたが、
何よりも、その人の満足そうな笑顔にひきつけけられ・・・・・・
その後、その時の感激は、
       ズーット私の中から消えることはありませんでした。

そんな私の所に、
3年程前、県情報技術研究所の若い研究員が訪ねてこられ
 同研究所として、ロボットアームのついた車いすの開発、
しかも、
 これまでにない100万円を切るものの開発に取り組みたい・・・
  と、熱い思いを聞かされ・・・感激し、
  それ以降、当事者として参加させてもらい
  使用者としての側からのニーズ調査や、
   国等からの助成金を得るためのヒアリングに同行したり
    関わりを保たせてもらってきました・・・・・

そんな取り組みの中、
今回、ようやく待望の試作機も完成し
 (既に、これまで各地の福祉機器展でも、デモは済んでいます)
  これから製品化に向けて取り組みを開始するということで
 会議があり出かけてきました・・・・・

これまでのロボットアーム付き電動車いすは、
 アメリカとデンマークの2社から製品化はされていますが
 その中でも、機能的に良いと云われている
       オランダ・イグザクトダイナミック社のものでも
 最近少し安いタイプも出てきたとは言うものの、300万円以上
  これに、本体の電動車いすの価格がプラスされると
   そう易々と皆が手に入れられるものではありません・・・・・

ロボットアーム付き電動車椅子01.jpg

オランダ・イグザクトダイナミック社のタイプ

今回、試作機を見て驚いたことは
価格が、何とか50万円以内で、
しかも、当初のロボットアームの装着にとどまらず
テレビ等の家電も、
車いす上から赤外線によりコントロールする機能も搭載可能に・・・

もちろん、現段階のものが全てのことが出来るわけではなく
 まだまた課題も沢山抱えてはいますが
  こうして、とりあえず製品として世に出ることにより
   新たなニーズもくみ取り、更なる改良につながる事に・・・・・
そうした中で、
 今後も、
 使用者一人一人が、これを利用することにより、
 しっかりとした役割、使命感を感じることが出来、
 社会の一員としての自覚と生き甲斐を感じ、
 上記の楽器演奏の人のように
       笑顔で使ってもらえるものにしよう・・・・・・・・と、
 話し合ってきました。

ドリンク飲む2.JPG

今回、製品化にこぎつけた岐阜タイプ


※ 最近、何かと悪いことで登場することの多い我が県の名誉?回復のために・・・

 上記の研究所、このほかにも
 一番新しいところでは、
  タバコ販売機の年齢判定の画像システムや
  地震等の被災現場で救助活動や調査にあたるロボット、
 はたまた、
  水田の草取りをする「アイガモロボット」
         等の研究にも取り組んでいますし、
 少し前に開かれた「愛・地球博」の時にも、
  トヨタやホンダの陰に隠れた感もありますが、
   二足歩行ロボット「長良」も出展し、その道では結構・・・・・・・

 ちなみに、その時の「長良」は、現在お役ご免?になったのか
  研究室の片隅で、
   肩を二本のワイヤーにつられ、静かに物思いに・・・・・・

二足歩行型ロボット長良.JPG



※ 一言余計な呟き・ ・ ・
   知事がかわり、全ての県政の取り組みが見直され、
    大幅削減化の動きの中、
     このロボットの研究等は継続されることになり、
   まずはホッとしています・・・

私のBlog発信基地?・・・ [Life-Work/恩おくり]

今日は、私のPCの操作環境を紹介します。

私は、28年目に入りますが、
交通事故で頸椎を損傷し、四肢の機能を失って以降、
多くの人の支えと励ましのお陰で、
今こうして皆さんとBlogを通して、とても親しくして頂いています。

Blog仲間?の皆さんとの、直接的な入口には
以前には、KBマウスエミュレーターという
  特別に開発された入力用の代替品を使用していましたが、
PCのOSがwindowsにかわってからは、なかなか思うものが無く
一時期は、
ソニーのバイオにのみ感圧式のマウスパットが使われていて
  口にスティックをくわえてキーボードを打ち、
  そのスティックでマウスの操作が可能なことから、
  何年か使ってきましたが
  最近のバイオは、そうした対応機種もなくなり・・・・・
思案の末に、あれやこれや使えそうなものを集めてきて
  何とか使えるようにしたものが ↓ で

blog発信基地.JPG

現在、職場で使っています。

少しだけ説明をさせていただければ
 は、私が口にくわえてPCを操作/入力するマウススティック
 は、少しでも首の動きを減らす為に選んだ小型キーボード
 は、マウスのかわりに使用している感圧式のマウスパット
 は、マウスのクリックSWのドラック機能使用時の固定用SW
 ↑↓は、OAデスクと車椅子利用による高さ調整用の台
 
皆さんへの,
 Re.も遅れ遅れになる書き込み等は
 主に、この前でやっおります・・・・・
 
私にとっては、
 文字通りの手足となって頑張ってくれている
 可愛い相棒でもあります。

これからも、ここからBlogへ参加させていただきますので
宜しくお願いいたします!!


※ 先にご紹介しました、
  KBマウスエミュレーターが使えるようになり、
  嬉しくて最初に描いた絵が見つかりましたので、
  併せてUPさせていただきます・・・・・

マウススティックを口に、初めて描いた絵
パソコンと男性1.jpg


大学の特別授業に行ってきました・・・ 第2弾 [Life-Work/恩おくり]

先週に続いて、
今日、大雨警報の出ている中、妻の運転する車で
愛知県の東海市にある星城大学の
リハビリテーション学部(作業療法士と理学療法士を目指す)の
一年生の「自立生活論」と「生活支援機器入門」の
ゲスト講師として授業に出させてもらってきました・・・・・

私のようなド素人が、生意気なことを言うようですが
当然のことながら、各大学によってカラーというのか
学生さんの雰囲気や授業態度が違っていて、面白い・・・と言うと
怒られるかもしれませんが・・・・・、目の輝きから違っていて・・・

それに、これは私の教え方?に因るものですが
同じようにやってるつもりなのに、
 居眠りをする人の出てくる時間や、数まで違っていて・・・・・

もちろん、今日の大学はここ数年お世話になっているが
居眠りしてる人を探すのが難しい位
   みんなの視線が前に集まってくるから、
             時々目のやり場に困ることも・・・・・・

星城 03.jpg

星城 02.jpg


大学に呼んでもらう最大の楽しみは
授業が終わった後、学生さんが質問も含め側に寄ってきてくれ
色んな話が出来ることです・・・・・・
今回も、何人もの学生さん達に囲まれ、
   本当に楽しい一時を過ごさせてもらってきました。

   

大学の特別講義に行ってきました・・・ [Life-Work/恩おくり]

昨日、お隣の愛知県半田市にある日本福祉大学の
人間福祉情報学科の2年生のアシスティブテクノロジー基礎の
授業の特別講義に行ってきました。

毎年、この時期になると二つの大学から講義のお話しを頂く・・・

と言うのも、受傷後お世話になってきたリハ工学関係の先生方が
こうした時代だから仕方のないことですが、支援の現場を離れ
後進の育成の名の下に大学の先生になって行かれる。
そうした先生からのお話だけに、断り切れず・・・・・・

私なんかに、
  人に教えられるわけが・・・と、いつも思いつつ受けてしまう。

反面、
以前に、介護福祉士の養成の専門学校の授業を8年間持たせて
もらっていた時も含め、
今年で、もう4年目になるこの取り組み、各学校差こそあるものの、
毎年出会う学生さん達の熱心さに出会うと、
そこに近い将来への期待感のようなものさえ感じ、
つい嬉しくなるし、力も入ってしまい、
資料やpowerpointなんかも使い回しではなく、
                毎年少しでも新しい内容に・・・・・と。

今年も、様々な学生さん達の顔が私を迎えてくれた。

大学の授業.jpg


講義中に、真剣なまなざしを向けられると、
つい力が入り話が膨らみ、時間オーバーもチョイチョイある・・・・・

これまで、
たった一回の特別講義にもかかわらず、
その後、相談の訪問を受けたり、工房での取り組みの中で
ボランティアとして協力をしてくれる人等もいて、
もしかすると、
若い人達と接し、一番生きる上でのエネルギーをもらい、
学ばせてもらっているのは私なのかも???と感じると同時に、

これも違う意味での<恩送り>なのかも・・・
                  と思いながら帰ってきた。


※ 少し距離もあり、遅刻をしてもと
  毎回早く家を出る関係から、毎年、40分程早く着くので、
  最初の年に見つけた、お気に入りの喫茶店に立ち寄り、
  今年もコーヒーを・・・・・
  年一回の客なのに、
  好きなコーヒーを含め覚えてくれているのは嬉しい・・・・・・

  それに加え、
  今年は、駐車場脇の草むらに、この熱い時期なのに
  既にコスモスが二株だけだが咲いているのにも感激!

58 コスモスの花.JPG
  
<小さくて解り難いが、手前に3輪と、奥の木の右下辺りに一輪>

相談ー1 デジカメが使いたい・・・ [Life-Work/恩おくり]


時々、考えることがある、
     「俺の仕事って何なんだろう・・・」って。

もちろん、今取り組んでいる、一般就労が困難な重度の障害を持つ
人の、PCを使った在宅就業の支援が、厚生労働大臣の支援機関
としての登録も得ているのでメインの筈なんだが・・・・・・

最近では、企業などからの障害者の雇用時の相談や、雇用後の
管理上でのトラブルの相談、時として解雇したいがどうしたら・・・
のような頭の痛い、どちらかと云えば逃げたいようなものも増えてき
ているし・・・・・・
前知事さんの発案からスタートし、そのピアカウンセリング的関わり
を持たせてもらっている生活全般に関する相談においても、
障害者といえども、最近は、何ら一般社会と変わらないような内容の
ものが含まれるようになってきており、
自立支援法等の制度化の中において、再度、こうした取り組みに
関しての枠組みも含め、考え直さなくてはいけない時が来ているよう
に思われる・・・

そうした中で、
このことだけは、誰がなんと云おうと、システムがどう変わろうと、
あくまでも自分の Life Work として続けていこう、
行きたいと思っていることがある。

それは、
受傷後、自分が受けてきたリハビリテーション工学/支援技術の
恩恵を、一人でも多くの同じように困っている障害者に伝え、情報
提供と、その為に必要な相談活動/橋渡しをしていくことだ。

始めた頃/平成3年当時は、自分が使用した福祉機器等の効用を
ただ取材等の機会を通して伝える程度だったが、
その後、自分の生活の中からの課題等の解決のための提案や開発
のお願いを続ける傍ら、
自主セミナーや相談会の開催を通して仲間も増え、
取り組みも活発になってきた・・・・・・
だから、私は、この取り組みを<恩送り>と名付け
これからも自分の出来る範囲で、
   必要としている人へ伝えていきたいと考えている・・・・・


そうした取り組みの中で、
今回(6/21)の相談者は、
始めてあった時は、小学校の2年生でとても可愛かった覚えが・・・
その子が、今年中学生になり、
園芸の時間に、車椅子に乗っていて、
     脳性マヒで手が上手く使えないことから、
記録係として、カメラを使い授業の様子を撮影したいのだが

現時点では、アテトーゼによる痙攣でカメラがぶれてしまい
  何十枚か写す内の一・二枚しか使えない・・・・・・
                何とかならないだろうか!?の相談。

寸田カメラ.JPG


カメラについては、
かって、私も成長期の娘の写真が撮りたくて
当時出たばかりのミノルタのα7000を手に入れ、
    研究所の先生に使えるようにしてもらった経緯があり、
こうした話の時は、往々にして私の所に相談が・・・・・・

カメラ雲台と図.JPG


早速、彼女と会い、
  希望の聞き取りから、問題点や課題の整理を・・・・・
     必要と思われる彼女の障害特性の情報を写真に収め
後は、デジカメのスイッチと車椅子への固定を、
      彼女が使い易いように改良してくれる人へつなぐ・・・・・・
 
今回は、幸いにも近いところによき協力者があり、直ぐにOK!

只今、大急ぎで改良作業をしてもらっているところ。

今は、少しでも早く仕上がり、
  上手く彼女が使えることは云うまでもないが
    これにより、彼女の学校での役割を通してのポジションが
       しっかりと確保されることを願っている・・・・・・
そして、
  何よりも彼女の愛くるしい笑顔が見られることを ・ ・ ・ ・ ・






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