父をおくって・・・

昨日、本当に沢山の人に見守られ、父を見送った。
ここ数年､会う機会も少なく､言葉もろくに交わしてなかった父の棺に
「親父、生んでくれて　ありがとう！」と､娘に書いてもらいいれた・・・・・

年とはいえ、急だったことと
怪我をして動けなくなって以降、
自分でも驚くほど醒めた見方をするようになり
お通夜辺りまで涙が出なくて・・・・・

でも、娘が
親父の冷たくなった顔を長い間触った手を私の頬にあててくれた瞬間、
小さい時からの親父の思い出が、涙と一緒にドッと吹き出してきた。
と同時に、その時の娘の手を通しての冷たい感触が今も頬に残っていて、
その感触を思い出す度に、親父の顔が思い出され
寝ていても目が覚める｡

親父の遺体を葬儀場に運ぶ時
それまで本当に熱いくらいに晴れていた天気が急変し
ホンの一瞬俄雨に変わったと思ったら虹がかかった・・・・・・
こんなことって本当にあるんだ！
母が、
「そう言えば、何時も文句しか言わん人が、ここ２、３日は　ありがとう！って言わしたが・・・」
と、思い出したように漏らした。
極々平凡な人生を送った父だったが、本当に真面目一本に働き我々子供を育ててくれた父。
そんな父へ最後の贈り物の虹／天国への架け橋であり、みなんの｢涙雨｣だったのかもしれない。

動けない私は、
最後の最後まで何一つ出来ず､まさに親不孝のし続けだったが
心の中から親父の冥福を祈り、
動けない身体ながら、
この後､一つでも多く親父から学んだものを娘に伝えていきたい・・・・・・
と願っています。

親父､本当にありがとう！

コメント 2

別れの涙雨・・・って本当にありますよ。
仕事がら葬儀には出ますが、
出棺の時雨が降ったり、
雪が降ったり、
虹が出たり・・・
故人の思いが天に届いたのかもしれません。。。
by 袋田の住職 (2008-05-01 18:52) 

袋田の住職さん

ありがとうございます。
この年なのに、
今､住職さんのコメントを拝見してたら
グッと胸に詰まるものを感じ涙が・・・・・

父には､
兄弟の中で一番手をやかせた親不孝者の私ですが
この連休中には、
一度のぞいてこようかと思っています。
by miopapa (2008-05-02 11:51)