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心ひきずる日曜日 ・ ・ ・ [育む]

4月 5日 (日曜日)

が、
 何とか堅いつぼみを開き初め
  ひと頃ほどの賑わいはないものの
     ”道三祭り”が始まった昨日と今日
シフトの関係から、
店/工房<Kid's Dream>に出ていました ・ ・ ・

ここでの私の役割?は、
 オープン当初から続けている、活動の主目的でもある
  障害(児)者や家族からの相談ごとへの対応と橋渡し ・ ・ ・

始めた頃からコンスタントに相談が寄せられていて
 特に、
  親御さんが、我が子の障害を認めたくない時期の場合には
   地元の相談窓口などでは、
    人に知られることや人目が気になり行き難いが
 一見、オモチャ屋さんの様になってしまっている我が工房なら
  フラッと我が子に玩具を買いに来た様に見えるから ・ ・ ・ と
   
決して、こういう事が良いのか悪いのか
 手放しで評価?/語ることは出来ませんが
  でも、現状 訪ねてこられる親子、家族が増えています ・ ・ ・

今日も、
 まず午前中に入ってこられた親子暫く、玩具を見ておられましたが

195 相談のボード.JPG

 壁に掛けてあるボードを見るなり、
  一緒に来ている10歳になる男の子の障害について
お母さんが話し始められました ・ ・ ・

  ・・・お母さん曰く
     結婚の意思も、子供が欲しいとも思っていなかったが
     縁あって、ご主人(一緒に来られ、側でニコニコと聞いておられましたが)
     と結婚し、子供が出来てみたら障害をもっていて・・・
     きっと、そんな親になる資格も考えも持っていなかった
     自分に罰が当たったんだと思うときもあったけど、
     今は、その我が子によって自分の進むべき道が見え
     その存在が、逆に自分を支え励ましてくれている!!と、
     明るく言ってのけられ、それを物語るかのように、
     子供さんも、ご主人もニコニコと実に明るい表情でした・・・

どういう訳か、相談等がある日は必ず続くもので
 午後一時をすぎた頃に入ってこられた若いお母さんと僕、
  僕が言うままに、オモチャを探してみえるようでしたが、
妻が、一言声をかけた途端に
「この子、双子なんですが、
  二人とも程度は軽いと言われたんですが自閉症で・・・」
 と言い終わるか終わらないうちに、目から涙が吹き出して ・ ・ ・
  対応に苦慮している私たち夫婦に、
   その若いお母さんは

   ・・・どうして自分だけが!  何で我が子が!   
       主人が良くしてくれるからいいけど、
         時々生きていく自信がなくなりそうで怖い!
     自分たちが年をとった後のことを考えると、
       子供たちのことが気になり夜も眠られない・・・

 そう話すお母さんの目からは、
    大粒の涙が次から次に溢れんばかりに流れ出て
              床にハッキリと涙の跡がつくほどで ・ ・ ・ 

 そんなお母さんにかける言葉が見つからず

 それ以上に、私が困り心が重く居たたまれなくなったのは
  一人ついて来ていた4歳の僕(もう一人はお父さんと家にみえるとか)
 普通、自閉症の、しかもこの年齢の子だと
   長時間ジッとしていられなくて、何処かに行ってしまったり
     時として奇声を発したりしがちなのに
 お母さんの足の間から、
   本当に可愛いらしい顔を出し、
 お母さんの気持ちを察しているかのように
  お母さんの顔を見上げたり、お母さんの話を聞いている
     私たち夫婦の顔を見つめたりして
          ジーッと我慢して待っているのです ・ ・ ・ 


何年も、この取り組みに関わっているにもかかわらず
 未だに、こうしたお母さんたちの悩みや大変さふれるたびに
  何の応援も力にも慣れず、
   ただ聞き役に回っているだけの自分が
      情けなくて、悔しくて恥ずかしいのですが

それ以上に、
 私は、こうした子たちに接すると

何で!?
  こんなに可愛くて、心の優しい良い子が ・ ・ ・

 と、胸が張り裂けそうになり、
  何とか出来ないのか!?  
     何とかしてあげられないのか!?
 自分の無能力さをつくづく感じると共に
  
かって、自分が障害を負った時に
  なんで自分だけが!
    俺が何か悪いことをしたの!? と、
 何処かで神を呪い、
   その神に救いすら求めた時のように

 本当に神様が居るのであれば
   この子たちを何とかしてあげてよ!!
    
            って言いたくなってしまいます ・ ・ ・



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SUMAKO

私のいとこ(15歳没)が、重度障害で生まれてきました。
出生前診断でも医者からある程度告げられていた事実が、生まれてきて現実のものになりました。
叔父と叔母は、結婚して15年経ってやっと授かったそのいとこを心から可愛がり、亡くなったときに、「この子が居たから出会えた人々があり、共に過ごすことができた幸せを感じることができた。だから後悔はしていません」と言っておりました。
この世に不要な命などありません。まわりの人間にできることは、必要な時に話に耳を傾け、相槌を打つ、それだけでもいいのではないでしょうか。

by SUMAKO (2009-04-06 00:05) 

斗夢

「神も仏もあるものか!」と無性に腹が立つことがあります。
しかし、私は第三者。
親御さんの気持ちを本当に察することはできないのだ、と
自分自身に言い聞かせています。
by 斗夢 (2009-04-06 05:57) 

mei

自分のことではないですから、何か言ってもうそっぽくなるようで言葉を捜すのが難しいですね。
でも、聞いてもらえるだけで人は癒されると思います。
それで十分なのではないでしょうか。
by mei (2009-04-06 10:50) 

たいちさん

「道三まつり」大阪では報道されないので知りませんでした。検索すると、37回目で、みこしも出る素敵な祭なんですね。
by たいちさん (2009-04-06 11:31) 

toto

自然界の動物であれば生き残れないでしょう
人間はいろいろ手を尽くし、精一杯の愛情をそそぎながら、悲しく思ったりします。
こんなとき、僕は人間って幸せなようで辛いなって思います。

by toto (2009-04-06 12:28) 

こぱんだつま

私は相談員をしていたことがあります。アドバイスをしながらも、自分の言葉そのものに悩んでしまっていました。
でも、聞いてくれてありがとうと言われると、心がすくわれました。
by こぱんだつま (2009-04-06 13:00) 

さえとあすみ

聞いてもらえるだけで、とても楽になる方がほとんどだと思います。
私の町で発達障害の親の会が発足してまだ2年。
それまでは主治医や相談員にしか相談をする相手がいない親ばかりでした。
会ができて、悩み、愚痴など話をする場ができたことで
心が軽くなり、前向きになれた友が何人もいます。
その友は、自分の親にも子供の障害を話すことができずに
何年も悩んでいたのです。
そんな親にとって、miopapaさんのような存在がいらっしゃることで、決して大げさでなく、救われているんです!
私は子供の障害を隠さず、周りに知っていただき、
支えていただいています。
それが難しい方のために、これからもお話を聞いてあげて下さい。お願いします。
御自分を無力だなんて思わないで!
心から、ありがとうございます^^


by さえとあすみ (2009-04-06 14:43) 

甘党大王

本当に皆さんのおっしゃる通り・・・聞いて差し上げる(^.^)
その事がとても重要だと思います。
沢山お話を伺うと、miopapa さんの気持ちも陰の力を沢山受けますので(>_<)必ず、ガズ抜きをして下さいね!(^^)!
細く長く続けて行く道に大きな何かが待っていると信じます。
応援できる何かがあったら、声をかけて下さいね(#^.^#)
by 甘党大王 (2009-04-06 19:45) 

ララアント

miopapaさんの胸のうちをお察しし 胸が張り裂けそうです。
自分の気持ちを誰かに話し 「その話に親身になって
聞いてくれる人」がいたというだけで 落ち着いた気分に
なられてお帰りになられたと思いますよ。
miopapaさんに聞いてもらえて事が 次にステップに
繋がっていくように思います。
 
by ララアント (2009-04-06 20:27) 

ふじくろ

ふじくろも自分より若い方(時には小さな子)が、自分と同じ病気なことを知るにつけ、無力感に苛まれたりします。
そんなときは、とても歯がゆい思いです。
by ふじくろ (2009-04-06 21:16) 

まさみん

miopapaさんご夫妻が素晴らしい方々だからこそお話をして、時には涙を流して帰られるのだと思いますよ。そっと寄り添ってあげるだけで十分なのではないでしょうか。心をまるごと抱きしめてあげればきっとご自分の足で立って歩いて解決されていくでしょう。そうしなければ生きていかれないですものね。当事者しか解決できないことってありますものね。辛さから目をそらさず向き合い生きる人の姿って本当に尊敬します。
by まさみん (2009-04-06 21:25) 

mikanchan

こんばんは。ご訪問ありがとうございました。
miopapaさんは素晴らしい活動をされていらっしゃるのですね。
いくらか記事を読ませていただきましたが、足踏みしている自分がちっぽけに感じました。
心と心のつながりは温かいですね^^ 素敵です。
by mikanchan (2009-04-06 23:16) 

nikkin

話し始める親御さんも、何か答えを引き出したくて話しかけているわけでは無いのですね。涙を流す場が欲しかっただけかもしれません。一緒に涙を流してくれる人、貴重な人です。
by nikkin (2009-04-07 09:03) 

ささ

誰かに話を聞いてもらうだけで、心が救われますもの。
「自分の溜め込んだ気持ちを聞いてもらえる」
そんな場所を提供している、
miopapa様の存在って、凄いなぁ、
素晴らしいなぁと思います。
by ささ (2009-04-07 09:57) 

かあか

話を聞いてくれるだけで~わかる気がします。話して吐き出せば少しラクになる時がありますもの。
息子の親友は自閉症ですが、2人で居る時には本当に自閉?なんて思えないほど打ち解けています。ココロが通じ合うのでしょうか、幼稚園年長時から今まで2人で友情を育んでいます。今は外国に居てなかなか会えませんがメールで話したりしています。
by かあか (2009-04-07 10:55) 

ゆっきぃ

学生時代は専攻した分野に関係してて、机上では
山ほど考えてきたんですけど・・・
実際に悩まれてる方の気持ちは、計り知れないんですよね。
重さによっても違うし、どうしたってマイノリティだし。
でも、どうして、とか、こうだったら、っていうことからは
何も生まれなくて・・・。
なにより、ご本人たちは気丈に振舞いたいから、
お付き合いの深い人に色々聞いてもらうのは辛いんではないかしら。
気持ちを零せることがなによりだと思います。
一番の問題はそんな場所がなかなか無いことなんでしょうね。
by ゆっきぃ (2009-04-07 16:47) 

aranjues

やはり社会全体が変化する必要があるのでしょうね。
障害を持った子供さんのご両親の最大の懸案は
自分たちの援助が出来なくなったときの事。
社会的環境が物理的にも、感情的にも、この
点においては、日本は欧米より何十年も
遅れていると思います。
by aranjues (2009-04-07 17:22) 

ドルフィンおっとう。

訪問ありがとうございました。

miopapaさんとこうやって知り合いに
なれたことも大事なご縁だと思っています。
必ず、また来ますね。

こちらにも来てください、お持ちしております。


by ドルフィンおっとう。 (2009-04-07 17:47) 

tony61

はじめまして、訪問ありがとうございます。

miopapaさん自身が大変なご苦労をお抱えに
なってられる様子なのに、更に他の方々の相談、対応事もなさってるというのは本当に凄い事だと思います。頭の下がるおもいです。

たとえ解決の方法がなかなか見出せなくとも、
人は誰でも自分の重たい気持ちを受け取って貰えるだけで、とても気が楽になるものだと思います。
なのでmiopapaさんのやっている事はとても重要なものだと思いますよ。どうかご自身を責めないで下さい。




by tony61 (2009-04-07 23:33) 

miku

気持ちを吐き出すことで、少しは背負ったものを軽く感じられるのではないでしょうか。
受け止めるmiopapaさんご夫妻は、つらいと思いますが...。
いらした方のお話を親身になって聞き、一緒に泣いたり笑ったりする。そのことがどんなに訪れる方の力になっていることか!
by miku (2009-04-08 00:19) 

ガマさん

おはようございます
ただいま
同窓会から帰ってきました
今回は昔の中学の修学旅行のコースをたどってみました
いい歳の爺さん、婆さんたちが子供にもどって
はしゃいでいました
留守中のご訪問ありがとうございます。
by ガマさん (2009-04-08 09:47) 

向日葵

「聞いて貰える」
「思いを吐き出せる」
「泣くことが出来る(涙を受け止めて貰える)」

これほど大きな支えはありません。

miopapaさんに真摯に聞いて貰えて、
皆さん、とても嬉しく、すっきりなされたことと思います。
by 向日葵 (2009-04-10 01:41) 

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