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ついに、来るべき時が!? [今日のおやじさん]

今、テレビでは
タレントの清水由貴子さんの
    「介護自殺」が取り上げられていますが ・ ・ ・

その、ホンの2~3日前の夜、我が家でも
 ついに来るべき時がきたか!? と思うと、
     一睡も出来ない位の深刻事態が起こっていました ・ ・ ・


と言うのも、
 これまで、年こそ87歳ですが、いたってシャキッと
 かなり目や耳の悪くなった分も、
 持ち前の勘の良さでやって来ていた義父が、

この夜は、
 トイレに何度も起きるのに、その度に
 今まで一度も間違えることのないトイレの位置が解らなくて
 家中をヨタヨタと、探しているのか、歩き廻り ・ ・ ・

その都度、
なぜか突然、方言丸出しの異星人に戻ってしまう妻の

 「何処行くゼ!?」

 「そこは違う! いいケ?、しっかりせんと!」

 「お爺さん、大丈夫け!? 呆けとらんけ?」

 「しっかりせんけケ! まんだ呆けとったらあかんで・・・」

 の声と、義父のよたつく足音と杖の音が ・ ・ ・
 
 もちろん、妻も一睡もしていない様子でしたが

直ぐに飛び起きていって助けてやれる訳でもない私としても
 そんなやりとりを聞いていると、
 ついに来たか!?
 もし、このまま呆けが来たら??? と
 ついつい、
 その先の仕事のことや、生活のこと等が次々に浮かび
 しかも、
 浮かんでくるもの全てが、暗くて否定的なことばかりになり
 本当に長くて、重ーーい朝までの時間を過ごしました ・ ・ ・

次の朝、早速病院に連れて行き検査をしてもらいましたが
 先生曰く、

  「年相応な衰えは診られますが、
      何処と言って問題になるような所もありませんし ・ ・ ・ 」

  念のために撮ってもらったCTスキャンと
  呆け度チェックテストの結果も12/15点で、
  年の割には優秀とのお褒めまで ・ ・ ・

この頃には、
 落ち着きをと言うのか、正常/平常に戻ってきた父に
 先生が色々と問診をしてもらう中で、解った今回の原因は、
何となんと薬の飲み過ぎ!

203 お薬手帳.jpg



義父は、元々心臓が悪く、
 色々な薬を服用しているのですが、
 その中に、血液をサラサラにする薬も含まれていて、
その副作用として、
 怪我等で出血すると血が止まり難くなると言うのがあるのですが

前にも少し書いたように、
戦争中に軍医付きの衛生兵だった義父は
 日頃からも、門前の小僧ではないのですが、
 とにかく薬等のことに関しては
 知ったかぶりと言いたいくらい拘りが強く

この一週間くらい前に少し怪我をし、医者にも罹ったのですが
 どうも、この時に勝手な素人判断をし、
 飲まないといけない心臓の薬を一切止めていたようですが

この呆け騒ぎの全日に、
 傷も治ったからと、
 しかも、
 これまで止めていた分も含め、何回分かをまとめて飲み
 その上、夜眠れないからと睡眠薬を何錠も ・ ・ ・

その上、少し何処かが気になると病院へ行きたがり
 行く先々の病院で、
 ホレ眠剤、ほれ痛み止め、ほい??と呆れるほど貰ってきて
 これ、また、几帳面にどれも飲もうとする ・ ・ ・  

さすがの私たち夫婦も、
今回ばかりはおさまらず
 でも、出来る限り気持ちを抑えて押さえて
  
 「お父さんには、
     いつまでも長生きしといてもらわんといかんで
   
    どうか、もうこれからは
             薬だけは飲み過ぎんとって頂戴!!
      それにのぉー、
              もう絶対に眠剤は飲んだらあかんな!
      眠れなんだら一晩中起きとってエエでのォー!」

と言い聞かせると同時に、
 薬が、父にとって何よりの安定剤のような所のあることも
 毎日薬の服用に気を遣うことで呆け予防も・・・との思いも
敢えて今回は裁ち切り、
 薬一切を、当面様子を見ることで
妻の管理の下に引き上げることに。

本当に、このことが
義父にとって良いことなのか否かはまだ解りませんが

それ以降、
 父の様子も、二度とおかしくはなりませんし
 むしろ、年に似合わないくらいの食欲も出てきて居るので

暫くは、今のまま様子を見ることで ・ ・ ・



そんな出来事を経験した後での清水由紀子さんの事件

 たった一晩のことでさえ、これだけの思いが ・ ・ ・
 そう考えると、
 彼女の苦悩には計り知れないものがあっただろうし、
 決して人ごとではすまされない
 大きくて大切な課題があるように思えて ・ ・ ・

-------------------------------

【 今回の我が家の教訓 】
薬は怖い!
     飲み方一つで、良薬にも災薬にもなる。

   日本医科大の高柳和江先生の
     医者に言われるまま全ての薬を飲んでいると
      成分が重複していたりして、
       そのことでも高齢者の痴呆につながる ・ ・ ・
 
   を、肌で感じることが出来ました!!


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コメント 38

norihiro

なんだか読んでいてドキドキしてしまいました><
by norihiro (2009-04-30 17:10) 

旅爺さん

本当に薬を混ぜ合わせたカクテル飲みは怖いですね。
by 旅爺さん (2009-04-30 19:35) 

ベス

ホント…飲めばいいというモノでもないですね…。
by ベス (2009-04-30 19:43) 

水無月

眠れぬ一夜をお過ごしになったのですね…
原因がわかってよかったと思います。
またこのようなことが起こらないようにすることができるのですから。
by 水無月 (2009-04-30 21:16) 

aranjues

介護、これはこれからどんどん大きな
社会的問題となっていくのでしょうね。
一人で抱え込まなくても、などという無責任な
コメントをおっしゃる人もいますが、抱え込まなくっちゃ
仕方ない、他に誰がやってくれるといわれれば
答えに窮しますものね。
by aranjues (2009-04-30 21:44) 

mimimomo

こんばんは^^
お薬は最小限が良いですね~
それからあまり気張らないこと~ 介護は一人では出来ません。
姑と舅を面倒見てきたわたくしの実感です。
今回は何事もなく一夜の騒動だけでしたから、
まだ良かったですが、何夜も続くと周りの人の体力も
持たなくなりますものね~
by mimimomo (2009-04-30 21:49) 

甘党大王

薬は・・・本人が信じるモノを中々止められないですよね~。
同居の義父・義母がボケモードに入ったら・・・・・(@_@;)
揉めそうだな~~~。。。
三女の受験が終わったら・・・実家も同居の義父・義母も介護が始まるのかな~??
覚悟せねば\(◎o◎)/!
by 甘党大王 (2009-04-30 22:10) 

yakko

大変でしたね〜 薬は両刃の刃ですからね。
とにかく原因が分かって、短時間で治まられて良かったです。

by yakko (2009-04-30 22:18) 

やよい

大変な夜でしたね、でも その後食欲も出て
平常に戻られたようで 安心しました。

by やよい (2009-04-30 22:25) 

SUMAKO

大変な一晩、でも今回の原因がわかってよかったですね。
奥さまも大変だったことでしょう。
これからも介護が続きます。
どうぞ、ご無理なさいませんように。
お大事になさって下さい。
by SUMAKO (2009-04-30 23:00) 

ami

介護経験が、まだ、ありませんから、
本当のご苦労さはわかりませんが、
どうぞ、頑張ってくださいませ!
by ami (2009-04-30 23:20) 

SilverMac

薬の害もありますね。気をつけないと。
by SilverMac (2009-04-30 23:23) 

koto

よかったですね。
お義父様の楽しいお話を復活してもらわないと。
by koto (2009-04-30 23:29) 

ふじくろ

お義父様の異常が見つからなくてよかったですね。(^^)
いつも読んでいる医療ニュースメールの今日付けで『東京都足立区の薬局で昨年8月、心臓病を患った男性患者(82)に対し、血液が固まるのを防ぐ「抗血栓剤」を処方する際、薬剤師らが誤って処方せんの数倍の分量を調剤していたことがわかった。薬を服用した男性は約1か月後に死亡した。』
というニュースがありました。危ないですね。
by ふじくろ (2009-04-30 23:31) 

ANKO

まったく心中穏やかではいられませんね。

実は 我が家の義父が昨年胆嚢炎で入院して
4ヶ月の長きの病院生活になったのも
そもそも、古い薬を飲んだせいらしいのです。

物持ちの良い世代ですから 古い薬も大事にとっておきます。身体のどこかが具合悪いと それを引っ張り出して飲んだらしい。

血液サラサラの薬 同じモノを義父もたぶん飲んでいたはず。で、やはりいろいろ飲んで胆嚢、肝臓が悪化したようです。


清水さんの件は、本当にお気の毒で言葉もありません。


by ANKO (2009-05-01 01:31) 

yuki999

原因が薬で良かったですね。
by yuki999 (2009-05-01 03:19) 

oko

私の中では風邪などの時に病院で複数
出される薬以外は複数飲んだらダメと
いうのが定着してるので、胃が痛いし
花粉も飛んでる時は、どっちにするか
迷います・・・・薬、ホントに怖いですよね。
by oko (2009-05-01 05:35) 

Ryukoまま

わかります。わかります。
我が家の義母も、な~んか、口がもとらず
目も、とろ~んとしていたので
おかしいな・・・と思ったら
お薬を飲みすぎていました。

この、しっかり者だった義母も、
そろそろかな・・・と。

いつか訪れる日も、そう遠くはないと感じる今日この頃。
目を離せなくなりますよね~。

薬の管理は、大事ですよね。

歳だけは、誰もが平等にとるものですものだから
今度は、こちらが、責任を持って
親を「明るく」介護していかないといけないんだなと
最近、思っています。




by Ryukoまま (2009-05-01 06:41) 

まゆみっふぃ

私も読むのがドキドキしました。

本当に効いているのかなと思う薬も
ありますが、やっぱり薬は怖いですね・・・
by まゆみっふぃ (2009-05-01 08:20) 

みっきぃ

御無沙汰しておりました。
薬の量は私も気になっていたところです
まだ十代の子供の体に本当にこの量の
薬が必要なのだろうか・・・
一生飲み続けて害はないのだろうか?
?が沢山あるけれど・・なかなか聞けないな~^-^;
by みっきぃ (2009-05-01 08:34) 

魯堂会

大事に至らなくて良かったですね。
by 魯堂会 (2009-05-01 10:01) 

m-grace

お薬はホント気をつけないとだめですよね。
お年寄りだけでなく、
大人も子供も危険と背中合わせだということ、
忘れてはいけませんよね~。


by m-grace (2009-05-01 10:09) 

narushi

wo-
勉強になります。
by narushi (2009-05-01 10:28) 

ゆきトトロ

お薬手帳があっても、気をつけなくてはなりませんね…
インフォームド・コンセントというか、
もう少しDrと会話があるといいですね。
落ち着いたようでよかったです(^^)
by ゆきトトロ (2009-05-01 17:48) 

ララアント

奥様の「眠れなんだら 一晩中起きとってエエでのォー!」
娘さんであるが故に出る「言葉」ですよね!と先ず感心
しました。
それと 薬の件ですが 我が義母も 50代より 睡眠薬を
服用していて(服用の必要がないころから)
母が70歳になるころからの同居でしたが・・・
母に「安定剤を貰ってきて~!」と頼まれ 私自身も「一日中
安定した生活を送れるぐらいに思っていました」
80代に入り 認知機能が衰えてきて 介護保険の認定にも
関わるということでCT/MRIを受けた時に・・・
「先ずは その睡眠薬を切りましょう!」と先生。
その後 切ったが故の禁断症状が続き それこそ「ふらつき
よだれ 手の震え 便秘 下痢 徘徊etc」・・・そんな中での
骨折・・・手術を受け 整形外科で処方された薬が精神
安定剤(骨折・手術・病院・入院 何も理解できないままの
入院生活でした)・・・
退院後 日中は私ひとりで看ながら 夜は夫と交代で
寝ずの番・・・結局 3年前に今の施設に入所することに
なりました。
今は 整腸剤と 赤ちゃんの夜泣きを抑える漢方薬を
服用しているだけです。
昼夜逆転の徘徊状態ですが 薬で眠らせようとはして
いません。(ありがたい事と感謝しています)

お父様は 年相応とのことですので 何ら問題はないように
思います。
一晩だけのトラブル・・・ 家族が気を引き締める事が出来て
・・・一件落着。

by ララアント (2009-05-01 20:52) 

幸福もん

私は私の実の親とかなり離れて暮らしているので、止められないです。
考えてもどうにもならないことですが、これから日が経つにつれてどんな風になるのかは心配です。
by 幸福もん (2009-05-01 21:38) 

アンジェラ

他人事ではないので皆さんと同じように
ドキドキして読ませていただきました。
でも薬の副作用という事がわかって良かったですね!
私は恵まれた事に自分と主人の両親が健在なので
きっと何年か先に介護が待っている訳です。
先週の日曜に私の父(85)の義理の母(92)が
施設に入りました。
老いても安心な未来を
日本が作って欲しいですよね。




by アンジェラ (2009-05-01 23:25) 

りょお

お義父さん、なんでもなくてよかったです。
それどころか、お年の割りに、しっかりしているそうで、
良かったですね(^^)
本当に、薬は怖いですね。
しっかり用法・用量を守らないといけませんね。
by りょお (2009-05-01 23:29) 

まさみん

お薬はもっと分りやすいといいですよね。お薬のシートに何のための薬か大きく書いてあればいいのに。といつも思います。お薬ってカタカナ名前ではなくって、分りやすく痛み止め、とか胃薬とか咳止めとかの名前にすればいいですよね。
by まさみん (2009-05-01 23:36) 

たいちさん

血液サラサラは「バーファリン」ですか。薬の副作用は怖いので。飲みすぎないよう気をつけねばなりませんね。
by たいちさん (2009-05-01 23:56) 

Butch

眠剤は、寝ている本人が気づかない行動を引き起こす可能性が強いので、なるべくなら飲まない方がいいものです。
増量すると耐性が出来て、更に増量という悪循環が、
止まりません。
若い人でも、健忘が出たりしますからね。
自分も眠剤を過去に服用していたので、
人ごとの様には、感じませんでした。
お大事になさってくださいね。
by Butch (2009-05-02 00:25) 

向日葵

miojiji様(=お義父様)、まずは良かったです!

かの奥様ならではの素晴らしい一言にも、いたく
感動いたしました。

miopapaさんをも見ながら、お父上も。
本当に頼もしいパワー溢れる女性なのですね。

彼女の原動力は、一重にmiojiji様とmiopapaさんへの
「愛」なのでしょうが、なかなか口に出来る言葉では
ありません。

ワタクシも母の事がありますので、全くの他人事とも
言えず-。

とにかく「看る側」が倒れないよう、「無理せず頑張る」
しかないのですよね。。
by 向日葵 (2009-05-02 01:28) 

まめ助の母

お義父さんのことは良かったですね
実際、年々身近なこととなってくる介護…
する方もされる方も大変なのでしょう
我慢しない程度に続けられる…
そんな方法があるといいなあと感じるのですが…
by まめ助の母 (2009-05-02 01:33) 

さえとあすみ

薬の飲み方は本当に気をつけないといけませんね。
奥様にきっちり管理していただけると
miopapaさんも安心ですね^^

by さえとあすみ (2009-05-02 02:20) 

父ちゃん

おはよございます
深刻にならなくて、まずは一安心ですね!
でも、これからのことを考えると・・・
でも、何事も楽しさを見つけてやることですよね?
楽しみの中に、生きがいがある!
そんな気がします!
薬は・・・やっかいですね・・・なんでもそうですが、しっかりした知識がないいけないですね!
by 父ちゃん (2009-05-02 05:54) 

ゆきゆき

私も狭心症と脊柱管狭窄症手術の後遺症で可なり服用している薬が多いです。夜のトイレふらふらしながら辿り着いて用を足してます。日中もふらつきます。薬の所為でしょうかね。
by ゆきゆき (2009-05-02 07:27) 

jewel

私も医者が出す薬は副作用で
余計まいってしまうことがあります・・

by jewel (2009-05-02 12:48) 

ささ

遅れ馳せながら、
こちらの記事は、今拝読致しました。
大変だったのですね。
いつものお義父様に戻られて、
良かったですね。
しかし、薬はなくては困るけれども、
副作用というのは、厄介なものですよね。
もぉ、このような事がありませんように。
by ささ (2009-05-04 11:16) 

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