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危険意識の風化と政治 [日々、あれこれ]

昨夜のニュースで、
      (書き始めよりUPまで約一週間が経過・・・悪しからず)
民主党政権になり、事業仕分けの中で真っ先に浮上し
論争の中、一時凍結状態になっていた「八ッ場ダム」の件が
野田政権になり、大臣が代わった途端に、国交省が、
  「中止するより、継続する方が安上がり ・ ・ ・ 」
と云う試算案を出したことで
前大臣の前原さんが、かなり不快感を示している様子が流れているのを観て


先月末、
前々から、仕事上のことで相談がしたくてアポを取っていた方から
  催しをやっているが、その空き時間に会場で良ければ ・ ・ ・
との連絡があり、急ぎ秋葉原のUDXビルに行ってきましたが、
その時、無事相談と打合せも済み、
せっかく東京に来たのだからと、
そこで開催されていた「生活デザインシンポジウム」に参加したのですが

  ※ このシンポジウム、
     (財)日本障害者リハビリテーション協会と日本ロボット学会の生活機能構成学に
     関する研究専門委員会主催によるもので、
     情報処理技術やロボット技術が我々の日常生活に浸透するに従い、人間の生活
     機能と計算機や人工物による生活支援機能とを有機的に組み合わせ再構成する
     ことで、人の日常生活を設計可能にする生活デザインの方法論が求められている
     中で、生活デザインに関わる最新の研究動向や、日常生活という複雑システムに
     おける様々な危険を扱うための考え方、人間の生活の全体像を的確に把握する
     技術に関して、第一線で活躍されている
      1) カーネギーメロン大学の金出武雄先生
      2) 東大名誉教授の畑村洋太郎先生
      3) 国立長寿医療研究センターの大川弥生先生
     による講演と会場/参加者も交えた対話型のものでした ・ ・ ・

その中で、
東京大学名誉教授で、畑村創造工学研究所の代表でもある畑村洋太郎先生が
「生活支援の危険学」と言うテーマで、PowerPoint を使い
                                    (以下、当日配付資料より)

542-1 シンポpp-バギー.jpg


542-2 シンポpp-天窓.jpg

エスカレーターとベビーカー転倒事故・子供の手摺りとの隙間への巻込まれ事故に始まり
子供の、自転車事故や屋上の天窓からの落下事故、お年寄りのベットからの転落死等に
ついての緻密な調査と対応検証実験等の話しの中で、今回の3・11の大震災についも
触れられたのですが、その中で

危険知識は必ず風化する
 ・3日経てば飽きる 
    3月経てば冷める 
      3年経てば忘れる 
        30年経てば途絶える 
          60年経つと地域が忘れる 
            300年経てば社会は都合の悪いことを忘れる

として、
その昔、利根川は東京湾に流れ込んでいたが、徳川家康による関東統治により始まる
河川改修により、千葉県にと流れが変わったが、そのこと以上に、そうしたのことによる
大きな被害/現象(S22のカスリーン台風による東京の一部の大洪水)が過去に起きて
いたことすら、今では殆どの東京都民が知らないでいる中、
その利根川の上流に建設が進んでいた”八ッ場ダム”の論議が持ち上がったのが
奇しくも、60年経つと地域が忘れる ではないが
今年で64年にあたる ・ ・ ・

と話されたことを思い出し、

私には、工事の継続か中止かの是非については難しすぎますが
少なくとも、ここ数年の異常気象に加え、今年の未曾有の災害の続く中
間違っても、
畑村先生の云われた話しが現実とならないように
                     願うばかりです!

最後に、
畑村先生の話の中で、もう一つ考えさせられることが有りましたので
その一端ですが、PowerPoint の一枚を ・ ・ ・

542-3 シンポPP-震災.jpg



  -----------------------

  《 今日の時計 》

542-4 新幹線 発車掲示板.JPG

                        時計?  
                           この日、朝乗った新幹線の
                                 発車時刻掲示板?ですが ・ ・ ・


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コメント 12

mimimomo

おはようございます^^
東京までご出張だったのですね。お疲れ様でした。
ほんとうに、八ッ場ダムの是非までは素人には分かりませんが、
人の生きていくことが、自然に逆らう事になるのでしょうね。
助けられる人から助ける人へ・・・今の日本人には大事な言葉^^
by mimimomo (2011-09-19 05:36) 

Silvermac

危険を感じるセンサーの感度の差が運命を分けるようですね。
by Silvermac (2011-09-19 05:44) 

吟遊詩人41

利根川が東京を流れていたなんて知らなかったです(・_・;)
たまに横を通りますが、洪水対策でスーパー堤防とやら何だかよくわからないものが出来てますよ。
震災後半年経ち、危機意識はかなり薄れているようですね。。
災害グッズがかなり売れ残ってます(ーー;)
by 吟遊詩人41 (2011-09-19 09:02) 

もーもー

自分の命は 自分で守る  これしかないんですよね・・・
by もーもー (2011-09-19 10:00) 

okko

治水事業を成功させた者は、国(昔の言い方で)を治めることが出来る、と聞いたような。家康には先見の明があったのでしょう。
八つ場ダムの件は、詳しい利点はよく理解できませんけど、「金がかからないから」という理由は、単純すぎますね。

幸い、大きな災害に遭ったことはないのですけど、戦争だけは忘れません。だからこそ、日米安保の問題をもっと重要課題にしてもらいたいのです。
by okko (2011-09-19 10:09) 

向日葵

いろいろな利権・利害が絡んで来てしまうので「仕方がない」
一面もあるのでしょうが。。

最近の政治・公共事業のあり方には、ただただ「あんぐり」
させられることが多いですね。

「自分の身は自分で守る」

当たり前のようですが、最近のワタクシ達、すっかり
「守られていて当たり前」になってしまっていますよね。。
by 向日葵 (2011-09-19 12:56) 

yakko

こんにちは。
想定外ばかり・・・
ですが歴史を詳しく調べると大きな災害があったようですね。300年経つと地域も忘れてしまっているんですね(;゜ロ゜)
by yakko (2011-09-19 13:30) 

とりのさとZ

災害の石碑を建てても、CDや映画を記録しても、時の経過とともに、その警告力は「減少していく」ということが学会(危機管理)で述べられています。
 対策としては、災害が発生したら、ただちに再発防止の対策(防波堤のかさ上げなど)を実現しておくことでしょう。記憶が新しいうちに手を打っておく、ということでしょうか。
by とりのさとZ (2011-09-19 17:38) 

袋田の住職

利根川が決壊したら埼玉県東部、東京都東部、それに、茨城県南西部、千葉県西部は、大変な事態になるともいます。
それは明後日かもしれないし、30年大丈夫かもしれない・・・
確実に言えることは、想定外の豪雨が地球環境の変化により間違いなく増えていて、各地で大きな被害を出しているということです。
先日の紀伊半島のような事態が北関東の山岳地帯でも起こる可能性は高いです。

by 袋田の住職 (2011-09-19 20:06) 

ララアント

miopapaさんからの情報発信 そしてその情報への
コメントと 考えさせられました。。。
群馬大学の片田先生の災害時の対応の地道な活動が
功を奏したのでしたよね!
by ララアント (2011-09-19 21:49) 

スイミングママ

私の地域でも、自助、共助、公助のもと、さまざまな取り組みがなされています。災害の時、どんな混乱があるかわかりませんが、備えておくことは、大切ですね。ご老人や体の弱い方に、しわ寄せがいかないようにしなければなりませんね。
by スイミングママ (2011-09-20 11:58) 

絵かきさん

温故知新^~~何処に消えたのか?
なんて考える・こともありますが、

バラバラ〇会を
頼っている事など出来ないから
自分は自分を守らなければ・・・と
思いながら過ごしています。
by 絵かきさん (2011-09-20 14:20) 

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